#一緒に(kin×br) ページ31
br side
「はい次ぶるーくの番」
「…」
「ぶるーく？」
「あ、ごめんなに？」
「次お前の番だって」
「あぁw すいませんw」
「寝ぼけてんのか？」
現在6人でボードゲーム中。各々厚紙に軽いミッションを書き、2枚めくる。2枚のミッションが同じでなければ、どちらかのミッションを選んで実行する神経衰弱みたいなものを自作した。ほんのふざけた暇つぶしだ。
先程からボーッとしてしまっているのは、恋人のきんときが気になってしまっているからだ。
他メンバーとは気楽だが、メンバーに交際していることを公表していないため、彼と一緒にいると落ち着かない。
なぜだかソワソワしてしまい、様子を伺ってしまうのだ。
そんなこともあり、中々ゲームに集中出来ないでいた。
焦りながらもすぐにカードをめくった。
「ハズレ〜！」
「何これえぐw」
「コレどっちもエグすぎだろ…w」
「どっちにすんの？w」
少々迷いながらも『誰かに今の気持ちを比喩的に伝える』を選んだ。
もちろん相手はきんときだ。
「きんさん？」
「俺？w なに？」
「僕きんときがいないと生きてけないわw」
複数のえ、どういう意味？と言う声に対して、それぐらい頼りまくってんでしょ、とサポートしてくれたNakamu。
冗談半分、そんな気持ちで投げた言葉を彼が気にするなんて思ってもいない。
でも、ちょっとだけ。今の気持ちが伝わるといいな、なんてお祈り。
「ぶるっくは俺がいなくても、一人で生きていけるでしょ」
「え〜、僕一人で生きろってこと？w」
やっぱ伝わんないか〜、流石に難しいかな。と笑って誤魔化そうとした、その時だった。
「でもさ、」
突然頬を掴まれ、引き寄せられる。左へと広がる視界は隣にいた彼に埋め尽くされることとなった。
唇に触れる柔らかな感触、何かがぶつかる物音、賑やかだったはずの場所が一瞬で静かな空間へと切り替わる。
「楽しく生きるなら俺がいないと無理だよね。」
僕が引いたもう一枚『キスをする』を見せながら、目を細めて笑う彼を見て呆気に取られてしまった。
途端にみんな大騒ぎ。多くの荒れた声が響き渡った。
「ぶるっく、一人で生きたい？」
「…あはw 無理かもw」
賑やかなまま、人生楽しく君と一緒に。
白衣の天使* (nkmkir)→←ソーサー* (kir→nkm→kin)
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