あれだよあれ!* (nkmkir) ページ26
side nkm
kir「じゃあ俺帰るよー」
nkm「は?」
いやいやいやいや。
なんのために今日会おうって言ったかわかってないの?!
俺楽しみだったのに?!
...折角のバレンタインなのに...
kir「なに。なんかあんの?」
nkm「別に...?」
kir「えぇ...俺なんかした?言ってくれないとわかんないよ」
nkm「...期待してた俺が悪いからいいの!」
彼氏だから貰えるって思ってちゃだめなの?
俺甘いもの好きなのに、くれるって期待しちゃダメってこと...?
まぁしょうがないよね...
俺がちゃんと言っとけばくれたかな。
kir「もう...拗ねないでよ。ちゃんと教えてくれたら何とかするよ?」
nkm「...」
kir「なになにもうわかんないよ。ちゃんと教えて?」
nkm「...いいよ...帰るんでしょ...」
kir「そんな言い方されたら帰れないよ」
こうやって拗ねてたらちゃんと慰めようとしてくれる。
でもやっぱりちょっと抜けてる。
バレンタインとかコンビニ行ってもそれ1色になるくらいなのになんでくれないの?
そもそも俺が拗ねてる理由も気付いてないのがおかしいんだよ。
nkm「じゃああれちょうだい」
kir「あれ?あれって何...んー...」
少し悩む素振りをして、俺の頬に口付けるきりやん。
嬉しいけど違う!!違うよ!!
kir「こういうことじゃない...?え...じゃあなに...?」
nkm「だからあれだよあれ!」
kir「えー...まじでわかんないんだけど...甘いもの?」
nkm「っ!」
これでもかってくらいに首を縦に振ってアピールする。
流石に2月14日で甘いものってなったら気付くでしょ。
味とかどうでもいいから本命のチョコくれ!!頼む!!
ちゃんと8倍くらいにして返すから!!
kir「...今手持ちないかも...」
nkm「は?!」
kir「いやだって急に甘いものとか要求されると思わんやん」
nkm「するだろ!どう考えても!!」
kir「えー...もう、これで機嫌直してよ」
きりやんのバッグから出てきたのは丁寧にリボンで飾られた小箱。
nkm「えっ...」
kir「なに。いらないなら持って帰るよ」
nkm「だめ。ずっとわかってたんでしょ...」
kir「...まぁね」
nkm「悪い子はお家に返しません。これ食べ終わるまで一緒にいて?」
悪戯な恋人に精一杯の仕返しを。
ご都合主義の猫ちゃん* (smkin)→←明けぬれば暮るるものとは知りながら* (brshk)
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