君がため惜しからざりし命さへ* (nkmkir) ページ24
学パロ
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side nkm
kir「どうする?明日」
nkm「んー...俺はきりやんと一緒ならなんでもいいよ?」
kir「はいはい」
nkm「きりやん家は?」
kir「まぁいいんじゃね。家族いるけど」
そんなすんなり良いって言ってくれるんだ。
まだ付き合って1ヶ月も行ってないけど。
男同士だし気にしてないのかもね。
でもいいよ。
俺はほんとに、きりやんと一緒ならなんでもいいから。
kir「じゃあ俺今日親に早く帰ってこいって言われてるから行くわ」
nkm「うん。気をつけて。明日俺が行くから」
kir「何時くらい?」
nkm「多分昼食ってからだから1時すぎくらい」
kir「ん。明日な」
鞄を肩にかけて教室を出て行ったのを確認して、俺のロッカーにある百人一首を机に広げる。
当然1人で百人一首出来るわけもないから今は眺めるだけ。
適当に取った札を読んで、何となく訳して、また別の札を取って。
nkm「君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな」
あなたに逢うためならこの命惜しくないと思っていたのだけれど、お逢い出来た今はこの時間が少しでも長くあってほしいと思ってしまうようになりました。
みたいな感じかな。
うん。
なんだか俺みたいだな。
きりやんの隣にいられるなら、この気持ちは一生報われなくてもいい、なんて思っていたけど、付き合えた今となっては、この関係がずっと続いて、きりやんの隣を独り占めしたいと思っちゃう。
nkm「あー俺ほんとかっこ悪い」
かっこつけて隠してたつもりが、きりやんに言わせちゃうとか。
絶対俺から言った方が良かっただろうけど、正直俺にはその勇気はなかったな。
nkm「でもかっこよくなくてもいいか」
だってきりやんが選んでくれたのはかっこ悪い俺なんだから。
でも最低限カッコつけるよ?
かっこいいって思ってほしいとは思ってるし。
kir「...かっこいいけどね。全然」
nkm「っ?!」
やられた...いつからいたんだ...
kir「俺にとっては、ずっとかっこいい彼氏なんだけど?」
nkm「俺はきりやんのそういうとこに惚れたんだよ」
親に早く帰ってこいって言われたんじゃないの。
俺、早く帰してあげられないよ。
だってちょっとでも長く傍にいたいから。
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