諦めたくない* (nkmkir) ページ15
学パロ
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side kir
高校に入ってすぐ、遠足の様な学外学習。
まだ友達もいない遠足が楽しいかよ...
と、その時までは思っていた。
隣の人が誰かも分からないバスで、ぼーっと窓の外を見ていたら、急にマイクをと通した声が聞こえた。
驚いた。
高校生ってバスでMCすんの...?
そこで彼のことを強烈に覚えて、仲良くなりたいと思った。
同じ部活に入って、1年間馬鹿やって、クラスが別になってもたまに遊んで。
3年の夏休み。
あと数ヶ月で卒業か。
受験、正直めんどくさいな。
大学行ったら、もう、なかむに会えなくなるのかな。
そこで、気付いた。
kir「あ、おれ...なかむのこと...好き、なんだ...」
急に胸が苦しくなって、涙が目に溜まるのがわかる。
息が詰まって、声を出さないように枕に顔を埋めた。
自覚した瞬間、もう遅いとわかったし、俺には希望がないって思った。
それでも、このまま連絡が途絶えてしまうのは嫌だった。
kir「ぁ...そういえば...」
同じ部活で集まった奴らがYouTubeで活動しようって言ってたな...
俺も、できるかな。
やっぱり俺、諦めたくない。
nkm「おはよーきりやん」
kir「ねぇ、前話してたやつ、俺も入れてくんね...?」
nkm「前話してたやつ...?あー!ゲーム実況のこと?」
kir「うん、それ...」
nkm「この前さ、1人できないって言われちゃって、きりやんが入ってくれたら嬉しい!」
キラッキラの目で期待の眼差しを向けるなかむ。
ほんと、俺は哀れだよ。
nkm「俺、正直きりやん誘いたいってずっと思っててさ。だから今すっげぇ嬉しいよ」
希望がないとわかっていながら、割り切れない。
嫌われたくないのに、好きを諦められない。
好きになってほしいと、願ってしまう。
kir「それならよかった」
nkm「あとでみんなにも言いに行こ!」
出来れば、こじらせたくないな...
この8年後、ワイテルズ8周年までこじらせるのは、まだ知る由もない...
kir「はー...好きなの、やめてぇなぁ...」
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初めてクイズで良質な医者を吸った人です
溜息* (kir←br←shk)(大枠shkbr)→←無自覚* (nkmkir)
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