【鬼族邂逅】酒呑と茨木 (ページ9)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:1,252 hit

8話　事件ページ9

アキノリ視点

「…〜ってことがあったらしいんだ。」

　俺は、3人とその他もろもろ(省略)の妖怪たちに事件の内容を、こと細かに説明する。

トウマ「狙われるのが子どもだけなら、事件解決にあたって僕たちはかなり適任なんじゃないかな？」

ナツメ「確かに、わざと囮になって犯人をおびき出せれば対処できるかも！」

アヤメ「犯人と遭遇しても、返事さえしなければ良いなら何とかなりそうだね！」

　流石だな皆…もともと度胸のある奴らだったけど、探偵団を使ったばっかのときよりも、表情に心の強さが滲み出ている。俺が言えたことじゃないと思うけど。

　

　…ちょっと脱線してたな。

　とりあえず、満場一致で事件を解決しようと考えているらしい。俺はこの話を切り上げるかのように言葉を発する。

「じゃあ早速、今日の深夜に公園で集合だ！」

ミッチー「ナツメさんにそんな危険なことはさせられない！私が囮になりましょう！」

ジュニア「オマエ、コドモちがう！それに、すぐやられる！」

　ミッチーは相変わらずナツメ一筋だな…

　それにジュニアの辛辣なツッコミ…コドモちがう！って…あんなのが大人っていうのも逆に嫌な気もするけど。

　そういえばミッチーの年齢っていくつなんだ…？かなり長く生きてるらしいけど。妖怪の生態って今だに結構謎だらけだよな…と痛感させられる。