今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,251 hit
小｜中｜大
5話 回想 ページ6
酒呑童子視点
言われてみれば、確かに茨木は使える奴だったような…突飛な言動や行動ばかりが目立ちすぎて気が付かなかったな…
散々良いように利用しても、茨木だけは最後まで(頼光に倒されるまで)俺について来た。
ただ、なぜそこまでの忠誠心があったのかは疑問だ。
風の噂で聞いたが、俺が頼光に倒されてからというもの、茨木は俺を復活させるために蘇生術が使える妖怪のところを点々としていたそうだ。
…まぁ、自らの力で復活できたので必要なかったのだが。
…もう一度側に置いてやっても良いのではと思い始めた。
奇特な奴だが、過ぎた真似をしないよう言い聞かせればどうにかなるんじゃないか？苦手なのには変わりないが、駒使い程度の扱いなら、いつかアイツの奇行も落ち着くだろう。俺も随分と甘くなったものだな…
何より、洞潔がいなくなってからは人間界での生活が以前よりも苦しくなっているのは事実だしな。不本意だが、精々働いてもらうとしよう…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日向（ひゅうが） | 作成日時：2023年3月29日 8時
