検索窓
今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:1,261 hit

12話 齟齬 ページ13

アキノリ視点

「(出てきた…!深夜の公園に現れる…そして、目を見張るほど美しい女…アイツで間違いない!)」

 俺は朱雀、ナツメはジバニャン、トウマは義経を呼び出し、一斉攻撃を仕掛ける。






 ……が、全く効いていない。どうやら、全ての攻撃を避けきったようだった。傷ひとつついてない。


「おいおい嘘だろ!?」



 攻撃をものともしないその女は、俺たちにジリジリと近づいて来た。なんなんだコイツは…!!






茨木「……マナーのなっていない子たちですね。交番にでもつき出した方が良いでしょうか…」


「…へっ?交番……??」




義経「やはり妙だな…禍々しい妖気が感じられない。」



ナツメ「犯人はこの人じゃないってこと?」


義経「恐らくだが。魂を吸うような妖怪であれば、多少なりとも妖気を纏っているはずだ。」


「はぁ!?!?」


 ってことは俺たち、何の関係もない人に向かって攻撃してたのか!?申しわけなさすぎて顔も合わせられねぇよ…この人が攻撃を避けてくれたから大事には至らなかったけど…こんなの立派な傷害罪だろ…!


茨木「魂…?何の話でしょう…」


「えっと…うすらぬらに、“深夜の公園に女が現れて、子どもの魂を吸う”って話が…俺たちの誤解で…あの…」



「本当にすいませんでした!!!」


ナツメ「書き込みと条件が一致していたからてっきり…」


 自分で言うのも何だが…謝って済むような話じゃねぇよな!?そんなことは分かっていながら、俺たちは全員でその女性に向かって頭を下げる。


茨木「よく分かりませんが…」



茨木「あなたの背後にいる化け物のことでしょうか…?」

 
 
 彼女が指を差す方向は、俺に向いていた。

13話 応戦→←11話 擬態



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:日向(ひゅうが) | 作成日時:2023年3月29日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。