Episode131 ページ32
Aside
迅さんの報告を受けて、遠征という言葉の重みを改めて痛感する。
「どちらの未来にしても、今回は今部屋割りで決まってるメンバーで団体行動してほしい。敵の数によっては全員で一箇所に集まって戦うけどね」
今回の遠征はソロが五人、オペレーターを合わせて四人のチームがニチーム、三人のチームが一チームで、合計の人数は十五人と、ここ最近の遠征では最も多い人数である。オペレーター三人を抜いても十二人の隊員が現場に出られるということになるため、最悪全員で固まって動けば、トリオン兵の群れにでも遭遇しない限り数で押されることにもならないだろう。
「でここからは仮に一号室がチームＡ、二号室がＢ、三号室がＣね。プランとしては、まずチームＡとＢが一緒に国の内部に向かう。チームＣには遠征艇の警備を任せます」
部屋割りのメンバーで団体行動ということは私たち太刀川隊と迅さんが一号室に該当するためチームＡ、二位部隊と小南・東さんが二号室なのでチームＢ、三位部隊と忍田さんが三号室なのでチームＣということだ。
「まず今回の遠征の目的は、これから向かう国の中にあるトリガーを『交渉で』いくつか持ち帰らせてもらうことね。で、もし現場に戦争等の様子が無かったらそのまま全員で交渉に持ち込むんだけど、もし戦争中だった場合は即座に遠征経験がない出水と二位部隊を艇に戻す」
交渉現場に多くの人員をさくのは、もし交渉が決裂して相手から戦闘を仕掛けられた場合に対応するため。
完全アウェーの敵地に乗り込むのだから、極力リスクを避けるためにはやはり数がいる。交渉が成立するか決裂するかはやってみなければわからないことだが、戦争中の国かそうでないかは降りてすぐに判断できるはずなので、そこを見てまずは対応を分けるという指示だった。
国に入るのが危険と判断されない場合はそのまま全員で交渉に向かう。
けれど明らかな戦争状態であれば、遠征未経験者を現場から離すという作戦である。直接戦闘に巻き込まれる未来でも、それ以外のダメージを負う場合でも、極力被害を減らすことができるだろう。ここまでは納得したが、少し経ってから私は首を傾げた。何故なら私も遠征経験がないのに、名前が上がらなかったからだ。
「で、Aちゃん」
その答えを述べようとしているのか、迅さんが私の名前を呼んで、私は彼を見上げた。「これはこの会議にAちゃんを呼んだ理由でもあるんだけど、」と前置きして、彼は続ける。
「AちゃんのSEが結構欲しいんだ、だからAちゃんには常に先陣に居てほしい」
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亜桜(プロフ) - 緋色さん» ありがとうございます(；▽；)更新頑張ります！ (2019年1月21日 19時) (
レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 - 続きが気になりすぎる！！！面白すぎてヤバイです！！更新頑張ってください！応援してます！！！！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: 076cc2dab4 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - twice MOMO，loveさん» 長編にも関わらず全て読んでいただけて本当に嬉しいです(；ω；) できる限り定期的に更新していきたいと思います！ (2018年12月11日 11時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
twice MOMO,love - とても面白いですっ！ いっきにすべてのお話し読みおわってしまいましたッ！ これからも頑張ってください！( v^-゜)♪更新お待ちしています！ 長文ひつれいしました (2018年12月10日 17時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます！！( ；∀；)がんばります！！ (2018年11月25日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2018年10月8日 12時
