Episode102 ページ3
Aside
何を言い出すのかと思えば慎重な面持ちで隊長がそんなことを言ったものだから、私達は自分たちの隊室へと戻った。そして次のセリフから、空気が変わる。
「単刀直入に言うが、隊員が増えるのは嫌か？」
「「はあ！？」」
「ん〜情報処理が大変になるけど、別にいいよ？」
その言葉に対して、出水私柚宇さんが順にリアクションする。
「まさか、京介入れるつもりですか……！？」
「まあ、俺はそのつもりだ」
「マジ！？」
―――太刀川side―――
「俺らは、まだ隊で遠征に行けたことがない」
Aの目標……攫われた親友を探しに行くという目的には、あまり時間をかけないほうがいい。親友がネイバーに連れ去られたのなら、あちらの世界にいる時間が長ければ長いほど生存確率が落ちるからだ。
「そこで俺が思いついたのが、チームメイトを増やして戦力を増やすことだ。だが当然デメリットもあるし、意見を訊きたい」
数日前、京介がAから四本取ったと話を聞いて興味を持った。だからこの目でその実力を確かめて、判断したかった。そしてその答えが俺の中で出たので、三人に俺の考えを打ち明けようと思った。そして俺の話を訊くと、元々賛成していた国近に加えて出水も賛成に近い意見を述べる。万能な出水らしい反応である。
「た、太刀川さん、今の個人戦の京介、どの辺が合格ラインだったの……？」
「そうだな、まあ俺の意見になるが、」
Aがそう訪ねてくるので、俺は答え始めた。
「うちの隊に足りないものがあるとすれば、戦略と攻撃パターンだと俺は思う」
太刀川隊は攻撃パターンがそこまで多くない。特に援護は全て出水任せで、敵からして行動が読みやすい部隊だ。ただ、ある程度読まれていたとしても個人の実力で押し切れるのがうちの隊の強みで、今のところ大きな問題は生じていない。が、遠征を目指すとなると、いずれこの部分が上位との差になる。
「それを埋めるには、頭がきれる奴とか攻撃、援護、防御に回れる奴とかを加入させるのが早い」
個人戦で、俺は京介にその可能性を見た。Aが攻めてくると読み切ってのフルガードの判断の速さ、敵の行動制御のための室内戦。マップの使い方と、敵のタイプに合わせた選択肢。それと全体的に守りの戦闘スタイルの印象を持ったので、突撃タイプの隊員が目立つうちのチームには相性が良いだろうと考えたのだ。
「とりまるが、その手の強さを持ってると俺は見た」
この隊に居たとしても、戦っていける男だ。
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亜桜(プロフ) - 緋色さん» ありがとうございます(；▽；)更新頑張ります！ (2019年1月21日 19時) (
レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 - 続きが気になりすぎる！！！面白すぎてヤバイです！！更新頑張ってください！応援してます！！！！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: 076cc2dab4 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - twice MOMO，loveさん» 長編にも関わらず全て読んでいただけて本当に嬉しいです(；ω；) できる限り定期的に更新していきたいと思います！ (2018年12月11日 11時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
twice MOMO,love - とても面白いですっ！ いっきにすべてのお話し読みおわってしまいましたッ！ これからも頑張ってください！( v^-゜)♪更新お待ちしています！ 長文ひつれいしました (2018年12月10日 17時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます！！( ；∀；)がんばります！！ (2018年11月25日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2018年10月8日 12時
