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選択肢を間違えたとは思っていない。
sh(ヤバい、眠れない)
無音の闇の中、シャークんの鎖骨を覆うごく薄い皮膚が、Aの寝息に合わせて熱くなったり冷めたりを繰り返す。
sh(……いいにおい、柔らかい)
悶々としながらも、Aを起こさないようシャークんは微動だにしない。
シャークんの首元に顔をうずめ縮こまって眠るAを、優しく抱きしめる形での添い寝。
鼻をくすぐるAの髪がこしょばゆいが、シャークんはそれをどうにかしようとは思わない。
───『ね、シャークん。Aとシた？』
Broooockから言われたことを何度も思い返す。
いま自分が無防備なAと添い寝しているのも、Aとキスできたことも。それはAが人狼になった6人のためになんでもしてくれているからで、自分ひとりが特別だからじゃない。
たまたま初日が自分だっただけ。
sh「……」
ちゅ。
少しだけ身じろいで、シャークんはAのおでこにキスをした。
もっとしたい。
内心Aが起きてしまわないかと慎重に伺いながら、ちゅ、ちゅ、と短いキスの雨をおでこや髪に落としていく。
『……ん、う……』
ドキッとして、シャークんの動きが止まった。
すぐにまたスヤスヤと静かな寝息が聞こえはじめ、シャークんは小さくため息をつく。
sh(……なにしてんだ、俺)
「Aを食べていい日」、それが自分の番だっただけ。
明日の朝になればAはきんときの所へ行く。明後日はスマイル、明々後日はきりやん。日曜日を挟んで、月曜日にNakamuが、火曜日にBroooockが。
そうして自分の所へ帰ってくるのは、7日後。
抱き締めて、キスをして、添い寝して。自分がAに出来たということは、他の誰かも同じ事をするかもしれないということで。
───『6日後にAが
シャークんだって解っててみんなとあんな約束決めたんじゃん。』
Broooockは「Aを共有する」と決まった瞬間から気付いていた。これが、深く考えてはいけない事だって。
いや、皆んな解っていてそうしたんだ。自分だって最初から解ってた。
でも、選択肢を間違えたとは思っていない。
sh「選ぶのはAだよ」
小さく呟いた言葉が、Aに聞こえているかはわからない。
オヤスミ、と囁いて、シャークんは最後にAの唇に自分のを重ねた。
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ナイア(プロフ) - nonさん» はじめまして。コメントありがとうございます。初めての投稿なのでとても嬉しいです！口下手ですみません、本当にコメントありがとうございます。途切れないようがんばりますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2022年4月27日 16時) (
レス) @page32 id: 939161efad (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。 設定やストーリーがとても面白く、更新分まで一気に読んでしまいました。今後の展開がとても楽しみです。特に私は青色さん推しなので次の彼のターンがどうなるのかドキドキが止まりません...！ 陰ながら応援しています (2022年4月27日 10時) (レス) id: 9574cf357f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナイア | 作成日時：2022年4月23日 3時
