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『やっと家族ができると思ったのに』

 家族。その単語に後ろで騒いでいた5人を含めて全員が静まり返ってAに視線を注ぐ。

 いったい何を聞いていたのか。ついさっき、一族から切り捨てられ、孤独な軟禁生活を送っていると、A本人の口から聞いたではないか。

 そう自責の念を手に握り締め、それでもNakamuは心を鬼にして口を開く。

nk「俺、たとえAが死なないんだとしても、もう俺はAを殺したくない……」

kr「Nakamu」

 本音を吐露したNakamuを、きりやんが呼び止めた。

kr「俺は今はAを頼るしかないと思う」

 冷静にそう言い放ったきりやんに「でも」と振り向くNakamuを待っていたのは、きりやんと同意見だと言わんばかりの4人の顔。

sm「Nakamuもわかってんだろ。俺たちにはもう行き場がない。お前の意見は、Aを食べたくないって言うのをお得意の理屈で固めてるだけだ」

 はたから聞いている分には滔々と話すスマイルの方が明らかにキツい物言いをしているだろう。
 しかし大人しく引き下がるNakamuを見れば、お互いに思いやった上での言葉だとNakamu自身が分かっていると分かる。


br「はあ〜〜〜 もうめんどくさ〜い。いいじゃんココに居候しようよ〜」

 重たい空気に根を上げたのはやはりBroooockだった。テーブルに突っ伏して駄々をこねだしたBroooockに、スマイルが「お前なぁ……」と顔を顰める。

br「だってさぁ〜、みんなここに来るまでにさぁ〜、死ぬなら最期に一目だけでもAに会いたいって満場一致したじゃん。Aが引き留めてくれるってことはァ、僕たち相思相愛でしょ?」

 テーブルに伏せていた頬を腕に預け、いたずらっ子のように「うふふ」とBroooockが笑うと、他の5人が気恥ずかしそうに各々目を逸らす。

br「僕は、どうせ死ぬなら、一目じゃなくて、ずっと一緒に居たいなぁて、思うよ」

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ナイア(プロフ) - nonさん» はじめまして。コメントありがとうございます。初めての投稿なのでとても嬉しいです!口下手ですみません、本当にコメントありがとうございます。途切れないようがんばりますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2022年4月27日 16時) (レス) @page32 id: 939161efad (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。 設定やストーリーがとても面白く、更新分まで一気に読んでしまいました。今後の展開がとても楽しみです。特に私は青色さん推しなので次の彼のターンがどうなるのかドキドキが止まりません...! 陰ながら応援しています (2022年4月27日 10時) (レス) id: 9574cf357f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナイア | 作成日時:2022年4月23日 3時

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