【WT】ペーパー・ムーン【メモ帳】 (ページ42)

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◇/◆ Marry me (br/sm) ページ42

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真っ白なウェディングチャペルに、鐘の音が響く。どこまでも突き抜けた青い空と、心地のいい気温、強すぎない風と日差し。

何もかもが2人を祝福している。

nk「おめでとうBroooock！」

紙吹雪の入った小さなカゴを持たされて、俺はNakamuやシャークん、きんとき、きりやんと一緒に列に並ぶ。

教会の入り口から階段を降りて来る彼女は、天使の羽より白いドレスに包まれて、太陽みたいに眩しい笑顔で、Broooockの隣に立っていた。

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Marry me.
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AとBroooockは人気者同士。並んでるだけで絵になるカップルってやつだ。
それは2人が美男美女の組み合わせだからとか、そんなチープな理由じゃない。2人は心からお互いが好きで、尊重しあって、想いやっていて。
2人が本当に幸せそうにしてるから、誰もが「絵になるカップル」だって言ってたんだと思う。

だから2人が結婚するって聞いたって誰も不思議には思わなかったし、それが当然だろうとさえ思う奴の方が多かった。
むしろあのラブラブっぷりを見てた者からすれば、大学を卒業して3年も経ってからの結婚が遅いと感じるくらいだろう。
まあ、色々しっかり準備して計画を立てていたのは、勢いに任せがちなBroooockにしては至極懸命で、Broooockはそれほどまでに本気でAの事を考えて大切にしてたのだ。

br「僕のA、世界で一番愛してる」

『うん、ありがとう。私も』

br「えへへ」

プラチナの指輪を交換した2人は本当に幸せそうで。親友と呼べる奴が人生の晴れ舞台に立つ様を間近に眺めるのも存外悪くない。

その相手が、ずっと密かに思いを寄せていた女性だったとしても。

br「スマさん笑ってんの珍しい！写真撮ろ写真」

sm「はぁ〜？俺だけかよ、お前らも道連れだ」

nk「ねぇもうインカメでい？！寄って寄って」

sh「野郎ばっかかよ！メンツ変わってねーし」

kn「まあまあ、いーじゃないの」

kr「は〜〜〜真っ先にイチ抜けしやがって！ホラお前真ん中だBroooock！お前これオセロだったら黒にひっくり返ってっからな」

br「謎すぎて草。A〜！ Aも入ろ」

女友達に囲まれた新婦のAと、男友達に囲まれた新郎のBroooockがそれぞれ写真撮ったりしてれば、BroooockがAを呼んで俺達の方へAがやって来た。