【WT】ペーパー・ムーン【メモ帳】 (ページ2)

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sh「天気予報明日まで雨じゃん、嫌だよ。たまにはダラダラ過ごさん？」

『いつもゲームでダラダラ過ごしてるでしょ〜〜〜が。ねぇ、スーパーでいいから行きたい〜』

sh「クレープ屋入ってない方のスーパーならいいよ」

『嫌〜〜〜クレープクレープクレープ！』

sh「お前はNakamuか」

シャークんの上に寝転んで抱き締め、Aはシャークんの胸に顔をぐりぐりと擦り付けて駄々を捏ね出す。

sh「髪くしゃくしゃになんぞ〜」

『お外に出ないならいいもん。もう一生ブスで生きる』

sh「いいね、誰かにAを取られる心配が無くなったわ」

『それ私だけがシャークん誰かに取られるって心配になるやつじゃん〜〜〜！』

sh「はいはい」

頭の下にしていた手を出して、シャークんは自分の上でジタバタしていたAを抱き締める。
柔らかい髪に鼻先をうずめておでこにキスをすれば、Aも大人しくなった。

sh「いま車運転したら多分居眠りする。スーパー夕方でいい？お昼寝しよ」

『んー、……ん』

Aも今になって眠気が襲ってきたのか、シャークんの胸を枕にしようとベストポジションを探してモゾモゾとし始める。
いつもより高い体温になり始めたAの体をもっとぎゅっと抱きしめれば、雨の日でもポカポカとした暖かさを感じて、シャークんも本格的な睡魔に身を任せた。

sh「A、Aじゃなきゃ俺もイヤ。どこにも行かないから、Aもずっと一緒にいてね」

返事はない。
どこまで聞いてくれていただろう、Aはすっかりシャークんの上で寝息を立てていた。

ふふ、と自然に出た笑いを頬に留めて、シャークんも目を閉じる。

外はまだ、退屈な雨が降っていた。