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-火曜日 8時30分 in.帝丹高校-


『(あ、胃袋でそう)』


そうふと思ったのは自己紹介で新しいクラスメイトの前に出た時だった。
何十人もの目が直接突き刺さり、私の緊張ゲージがマックスになろうとしている。

確かに、こんな中途半端な時期の編入?は普通有り得ないし、しかも制服は帝丹高校のブレザーじゃなくて三門市のボーダー提携校のやつだから尚更目立つ。

ちょっとしか居ないのに制服を買うのは勿体無い、とかケチるんじゃなかったと後悔するのは早かった。


「桐島さんはご両親のお仕事の関係で短期間しか通えませんが、仲良くするように」

『よろしくお願いします』

「桐島さんの席は窓側の空いている席です」

『はい』


先生の言葉に続いて頭を下げると【2-A】からは拍手が起り、私は言われた空いている窓際の一番後ろの席に座る。

隣の席の子が「よろしくね!」と可愛く微笑んだもんだから、優しすぎて死ぬかと思った。


ちなみにだが私がボーダー隊員と言う事は、教師と何故か警察庁の方しか知らない。
バレそうになったら隠そうとしないで普通にしてていい、と三門市を出る前に上層部から言われていたので色々と大丈夫だろう。

私がボロを出すまでの間、表向きには"両親の仕事の都合で引っ越してきた女子高校生"を演じ、裏では本業の"ボーダー隊員"と言うダブルフェイスである。


とりあえず当面の私の任務は【米花町を守ること】。その為にはとっとと近界民を倒して、町の安全を確保しなければならない。


『(よーし、頑張れ私)』


これ頑張ったら今月か来月の給料にプラスしてボーナスが付くぞ、なんて考えれば俄然やる気が出てきました。人間そんなもんです。

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作者名:-naki- x他1人 | 作成日時:2018年8月26日 18時

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