検索窓
今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:175,980 hit

28 ページ28

-土曜日 in.街中-



ポアロで江戸川くんを見事論破させた翌日。今更ですが、街中観光という事で自転車に乗って米花町をぐるぐると徘徊することにした。

大きなビルも人も車通りも多い米花町は、三門市と比べるとかなり栄えている気がする。夜もそれなりに人口が居るもんだから、流石都会だと拍手を送りたくなった。


三門市にはボーダーしかでかい建物無いからなぁと考えながらシャーッと自転車を走らせていると、何か気になるものが目に入った。



『……ん?』



私は自転車を邪魔にならないところに止めてから、それを見つけた路地裏に足を運ぶ。

人類がGと呼ぶのと同じ形をしているが、サイズは随分と大きい。それに普通のGならつくはずもないトリオン兵特有の“目”が付いていた。



『(目が付いてるっことは、トリオン兵だよね。まさかこんな路地裏に生息してるとは)』



本物のGみたいじゃないか、と念の為トリオン体になって目を刺す。黒い煙と化したトリオンが出てくるのをしっかり見てから、背負っていたリュックの中に詰める。

念の為本部に連絡を入れて、明日持っていった方がいいかもしれない。


戦闘体を解いて後ろを向く。
リュックの中に詰めるので精一杯だった私は目の前の人に気づかなかった。



『っ、すみません。前を見てなくて、』

「あぁ、大丈夫ですよ。僕が態と立っていただけですから」

『……え?』



態と、ですと?
私はその言葉に顔を上げる。目の前に立っている糸目の大人しそうなお兄さんは、私のリュックを指さした。



「それ、何が入ってるんですか?」

29→←27



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (245 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
639人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:-naki- x他1人 | 作成日時:2018年8月26日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。