【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ10)

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■"EP.08 ページ10

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『失礼しましたー！』

「おう、気を付けて帰れよ！」

後ろでそう叫んでる先生に、ほーい！と返事をしながら職員室を出る

ちらほらと帰っていく生徒はまだいるものの、既にほとんどの生徒が下校をしていた

全く

先生と話してたらこんな時間だぜ

テストだから早く終わったのに、気付いたら14時じゃん

まじありえなーい。

それにしても、昨日は散々な目にあったぜ

倒す近界民がいないどころか、隊も違うのに無理やり連れて行かれたかと思いきや、何かめんどくさいもの視えちゃったし

昨日の特別早退届けを書くために職員室を寄った私

まぁ、半分ぐらい先生と雑談してたけど

とりあえず、この後、私はとある所に向かうべく欠伸をしながら携帯を開いた時だった

ふと、目の前の角から見覚えのあるシルエットが歩いてきた

げっ！！

あのつんつんした黒髪に、怒ってんのか何なのか表情を読み取れない前髪

それに人を寄せつけないオーラ

あれ、絶対秀次じゃん

昨日といい、会いたくないんだよなぁ…

って言っても同じクラスな訳だし、視界には入ってくる訳だけど今日一日、気づかれない程度に避けてたし

まぁ、あっちは気付いてないみたいだし仕方ない

遠回りになるけど、東棟から帰りますか。

そう思って、回れ右をして反対側の道から帰ろうとした時だった

おい、待て。と後ろから声が聞こえた

ナゼワタシ、ヨバレタノ。

絶対気付かない距離だったじゃん。

首がグギギ…と変な音がするぐらい不自然に回る

後ろを向くと不服そうな顔をした秀次の姿があった

『な…なんでしょうか…』

「…なんで避ける」

『ぇ…』

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