【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ5)

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■"EP.03 ページ5

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もくもくと上がっている煙に咳き込みながら、何とか現場近くに到着した。

あの後、放心状態になってる私を横にそのままテキパキと片付けを行い、私の手を引っ張ってここまで連れてきた陽介は何事もなかったかのように欠伸をしている。

いや、ちょっと待て

ふざけんな！！！

なんとなーく連れてこられたけど、何故私はここにいるんだい？

え？

なぁぜなぁぜ？？

「あれ、Aじゃん
何でいんの？」

『それ私が一番知りたい
陽介に連れてこられたの！
唐揚げ、3つも残ってた』

「は？…唐揚げ？」

私の顔を見るなり、不思議そうな顔をしてこちらに寄ってきたのは奈良坂透とかいう男

あ、ちなみに三輪隊の3人が同じ学校にいるって言ったけど、それがこいつね

何でいるのかとか私が一番聞きたいことだよね。

ね？

蓮ちゃん

発信機の向こうで状況を説明してくれてる蓮ちゃんの声を聞きながら空を見る

先程よりかは、煙は晴れている

「古寺と奈良坂は、負傷者の確認
俺たちは現場に向かうぞ」

そう言う秀次の方を見た瞬間、なんということか目が合ってしまった

あ、やらかした。

さいあく。

先に目を逸らしたのは向こうだった

眉に皺を寄せてそのまま前を向いた秀次を見た瞬間、少しだけ胸が痛んだ

あーあ、だから来たくなかったのになぁ…

はぁ…と一つため息をつきながら先に歩き始めた2人の後をついて行くのであった。

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