【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ30)

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■"EP.28 ページ30

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「なに？
お前もあのメガネボーイ見張りに来たの？」

『ぇ？あー、うん、まぁ…
ちょっと迅くんの頼みで…うん…』

人は見かけによらねぇよなぁ…とか言って、ほい。と渡されたココア

寒かったしちょうどいい

飲みかけのココアを一口飲んで、そう返事をすると、ほへーっと言う目の前の人物

メガネボーイを見張りに来たわけじゃないけどあながち間違ってないし、まぁ、いいだろう

見張ってることには違いないし

人物違うけど

『ん、ありがとう』

「ぁ、それ秀次のなんだよ
俺、さみぃから代わりに持ってただけな」

『え、そうなの？
ごめん、陽介のだと思って飲んじゃった』

そう言って、秀次にココアを返せば当の本人は何も言わずじっとそのココアを見つめてる

なに？

毒なんて入れてないわよ

それかやっぱり飲みかけは嫌だったのかしら

『ごめんって
新しいの買ってくる？』

「いや…別にいいんだが…
…気に…しないのか…？」

『ん？…何を？』

急に話し出したかと思いきや、変なことを言い出す秀次

気にする？

何を？

勝手に飲んだことやっぱり怒ってんの？

仕方ないじゃん

陽介が持ってたから陽介の物だと思うし、現に本人から渡されたし。

新しい買ってくる？って聞いたけど、いいって言ったのそっちなんで黙って飲んでもらっていいですかね？

『何か気にすることあった？』

私が聞き返せば、そのまま黙ってしまう秀次

早く飲まないとココア冷めるよ。なんて思ってるとある事を思い出した

『ぁ、そういえば聞いた？
今日の午後から大仕事あるって
これ命令書』

迅くんに頼まれたもう1つの仕事と言えば、この紙を2人に渡すということ。

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