【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ29)

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■"EP.27 ページ29

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Aside

「あのメガネボーイは近界民と繋がってんの？
まじで？」

「可能性は高い」

「うへぇ〜、みかけによらねぇ〜」

今、私の目の前にはココア片手に騒いでる陽介の姿とポケットに手を突っ込みながら立っている秀次の姿がある

なんでこうなったか

結局、昨日学校で発見されたラッドは、一先ず本部に持ち帰り解析を待つということになった

鬼怒田さんの事だ

半日もあればレーダーに映るようになるだろう

それと同時に、迅くんは根付さんに緊急放送の準備をさせ忍田のおじさんには、全隊員にむけていつでも出撃をかけれるように声をかけたらしい

これから、あの真面目くんに会いに行くみたいなんだけど、何故か私は秀次たちを見張っている

いや、見張ってるのは訳があるんだ

迅くんから昨日、恐らくだが秀次はメガネくんを怪しんでる
だから、今日一日気付かれない程度に監視してくれ。と言われたのだ

いや、秀次が怪しんでるのは昨日の本部での態度を見てたら分かった

何かコソコソ真面目くんと話してたし、その後も1人だけ城戸司令と話してたし

三輪隊は、城戸司令の部下にあたるから近界民全員倒すぞ派の人達なんだよね

まぁ、だからと言って忍田のおじさんが上司にあたる私が近界民が憎くないってなるのか？ってなったらそれは違うんだけどさ

そんな事を思いながらぬれせんべいを口に入れる

あー、眠たい

「お？いいもん食べてんじゃん
俺にもくれよ」

『ん』

ふと、後ろからそんな声が聞こえて、そのまま袋を差し出す

うめぇ！とか言ってるけど当たり前だろ
ぬれせんべいの偉大さに気づけない奴は、残念な奴だ

そう思って電柱の影から覗き込めば、いつの間にか秀次たちの姿はなくなっていた

あれ？

秀次たちどっか行った？

もう！

目離した隙にどっか行くじゃん

「てか、A、こんな朝から何してんの？」

『ん？
あぁ…私はちょっとやる事があって…ん？』

ちょっと待て

私、普通にぬれせんべい渡したり話したりしてるけど、後ろにいる人誰？

さっきから聞き覚えのある声がしてますけども

まさか…まさかとは思うけど…

「お前も飲む？ココア
あったまるぜ」

『…よ…すけ…』

ってことは、隣にいらっしゃるのは…

嫌な予感がし、視線を横にずらすと不服そうな顔をした人物がいた

秀次じゃん

えぇ…

何で2人がいるの

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