【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ24)

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■"EP.22 ページ24

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そのまま、よっこらせ。とか言いながら私たちの隣に坐る迅くん

そして、ようやく私のたちの存在に気付いたのか、ビックリするようにこちらを見た

「あれ？Aじゃん
なんで居るの？」

『私は今日起こった近界民の報告に
この子は…まぁ…処罰というか…』

流石の迅くんでも、この子の事は覚えてないか

よろしくー！とか言って三雲くんに挨拶をしている迅くん

「では、揃ったことだし本題に入るとしよう
昨日から市内に開いているイレギュラー門の対応策についてだ」

あれ？

揃ったって私、この場にいていい人間なの？

別に私、いらなくない？？

てか、三雲くんは？

この子の処罰はどうなったの？

そう思った時、右隣に座ってた忍田のおじさんが声を上げた

「待ってください！
まだ三雲くんの処分に結論がついてない」

「結論？
そんなの決まっとるだろ
クビだよクビ」

へっ…とか言いながら、そう言ってる鬼怒田さん

一度に二度の隊務違反

他のC級が真似されても問題だし、市民の目があるのも分かるけどさぁ…

クビは流石に重いんじゃない？

「バカが見つかった、処分する
それだけのことだ」

『まぁまぁ、鬼怒田さん、落ち着いて
ぬれせんべい食べますか？』

「うむ、頂こう」

あ、食べるのね

冗談で言ったのに

『ま…まぁ、とりあえず私はそこまで重い罪に問わなくても…と思いますけどね
隊務違反とはいえ、緊急時にここまでの働きができたのを褒めるべきです

彼を処分するよりかは、B級に上がらせてその能力を発揮させた方がいいのでは？』

「私もAの意見に賛成だ
三雲は確かに市民の命を救ってる」

忍田さんも私の意見に賛成してくれた

隣を見ると、何故か三雲くんが泣きそうな顔でこちらを見ていた

おい、泣くなよ

私が泣かせたみたいになるからな。

「…2人の言うことには一理ある…
しかし…ボーダーのルールーを守れない人間は私の組織には必要ない」

城戸司令がそう言った瞬間、シーンと辺りが静まり返った。

まぁ、そうだけどさぁ…

そうなんだけどさぁ…

『…三雲くん』

「はい？」

『もし今日と同じことが起きたらどうする？』

「それは…！
…目の前で人が襲われていたら…やっぱり助けに行くと思います…」

『……』

…バカ正直なヒーロー

やっぱりここで終わらせるのはもったいない

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