【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ23)

今日:41 hit、昨日:67 hit、合計:16,623 hit

■"EP.21 ページ23

･

「…時に蓮井」

『はい？』

突然、私の名を呼んだかと思いきや手を前に組み直す城戸司令

「お前はどう思う？
二度の無断トリガーの使用」

『……』

「いくら市民を守る為と言っても、無断でだ」

その言葉に、城戸司令の言いたい事が分かった気がした。

いくら、市民を守るためとはいえ、集団行動で輪を乱すような奴はこの組織にはいらないと城戸司令は言いたいのだろう。

しかも、その行為を大勢の前でしてしまったことに対しても言ってるのだろう。

もしかしたら、真似をするような奴が出てくるかもしれないと。

けど、それでも、私は彼がやったことは立派な行いだと思う

いくら、城戸司令の前だからってそれは曲げたくない

『…確かに…組織としては、三雲くんの判断は誤ったものかもしれません。
しかし、個人として見てあげてください
目の前に助けを求めている人を見殺しにして、ボーダー隊員と名乗れるでしょうか？

…今回…どちらも一刻を争う緊急事態でした。
正隊員が居ない中、よくやったと私は思いますよ』

「そうか…」

城戸司令が静かにそう言った瞬間、コンコンと会議室の扉がノックされ誰かが入ってきた

「迅悠一、お召しにより参上しました！」

「…御苦労」

そこにいたのは、迅くんと変な顔をした沢村さんだった。

･