【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ22)

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■"EP.20 ページ22

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“トリガー認証
本部への直通通路を開きます”

そんな無機質な声と共に目の前の扉が音を立てて開く

それを見て、空閑くんが歓喜の声をあげた。

「ふむ
トリガーが基地の入口の鍵になってる訳か」

『うん
だから、ここから先はボーダー隊員しか入れないの
空閑くん、悪いけどここでさよならね』

「大丈夫だ
何かあったら連絡くれ」

三雲くんにそう言ったかと思いきや、そのまままたなー！と言って来た道を戻る空閑くん。

その背中を見ながら、私たちは本部へと入った

「じゃあ、私はここで
報告、頼んだわよ」

『んー！風邪引かないようにね！』

一先ず、服までびしょ濡れな藍はお風呂に入らせるとして私たちは会議室へと向かった

あんまり人いないように感じるけど気の所為かな？

そんな事を考えながら、会議室の扉の前に立つ
ノックを3回した後に、そのままドアを蹴破る勢いで入る

『しっつれいしまーす！
蓮井A、本日起こった近界民の報告に参りました〜！』

そう言えば、一斉に視線がこちらへと向いた

怖い怖い

そんな一斉に向かなくてもいいじゃん。

なんて思って奥の方を見たら、見慣れた人物がこっちを見ていた。

うお。

秀次いるじゃん。

え、気まずいんだが。

「おぉ！よく来た！」

「御苦労だったな」

『いえいえー
報酬はぬれせんべいでよろしくですー』

鬼怒田さんと根付さんの言葉に適当にあしらっているとそう言えば、ふと、隣の三雲に視線を移す城戸司令

「そっちの少年は？」

『あぁ…この子は三雲隊員です
ちょっと隊務規定違反を起こしたみたいで…
その処分をと…』

そのまま、促されるまま目の前の椅子に座り本日起こったことを話した

「学校の件は、嵐山から聞いてる
その後に、再びトリガーを使ったことは初耳だかな」

『…はぁ…
ぁ…でも、どちらも市民を守る為に働いたものでして、その点を考慮した上での処罰を下してほしいなと』

そうだ。

いくら、C級隊員のトリガー使用が認められていないとしても少なからず人の命を救ったことには変わりは無い。

学校の件は、三雲くんの活躍がなければ犠牲者が出ていたはず。と藍から聞いた。

その件を配慮してくれればいいと思ったのだが、城戸司令は眉間に皺を寄せたまま口を開いた

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