【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ3)

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■"EP.01 ページ3

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Aside

『おばちゃーん！ご飯、小盛でいいよー！』

「あら、沢山食べないと大きくなれないわよ！」

そう叫んでるおばちゃんの声とぐーっと鳴り響いてる自身のお腹の音が合わさって不協和音と化してる。
それに苦笑しながら、日替わり定食を受け取る

よしよし、やっとお昼ご飯の時間だ

まあ、ご飯を小盛にしたのには、訳があるのさ。

この後の、5限目は何ということか体育なのだ

沢山食べたら横腹痛くなるでしょ？
ってことで、ご飯は小盛が丁度いいのさ

明日から何とも有り得ない中間テストが始まるっていうのに、何にも勉強してないよ。

このままじゃ、TOP3の座は誰かに奪われてしまう

どうしたものか…

うむむ…と1人で唸っていた時、トンっと隣に誰かが座ってきた

『んぁ？』

「よ！隣いい？」

そこにいたのは、陽介だった

いや、隣いい？とか言って私が返事する前にもう食べ始めてるじゃん

これ、ダメって言ったらどうするんだろ
口に入れたままどっか行くのかな

ダメだよ！って言ってみようかしら。

何て事を思いながら、唐揚げを口に突っ込むとジュワーと肉汁が口いっぱいに広がった。

唐揚げ、本当に美味しい

ぬれせんべいの次に好き。

んー！とか言ってる私を見た陽介が、口を開く

「お前の唐揚げ定食美味そ」

『あげないからね〜』

「え？もう貰った」

『は？』

人がスマホを見てる隙をついたのか

何故か陽介が持ってる箸には、私の唐揚げが刺さっていた

『ちょ！あんたねぇ！』

「俺のハンバーグやるって」

『なら許す！』

ホイと言われて、陽介が私の皿にハンバーグを4分の1のせた。

こんなにいらないのに。

本当にちょっとで良かったんだけどなぁ…

なんて思いながらハンバーグを口に入れる

あ、ハンバーグも美味しい

次からハンバーグ定食にしよ。

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