【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ16)

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■"EP.14 ページ16

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三雲side

突如、学校を襲った近界民騒ぎから数時間後

建物自体は結構な崩壊をみせたものの、無事に下校することが出来た。

「オサムはこの後、ボーダー基地に行くのか？」

「そうだ
本部に出頭して処分を受ける
嵐山さんとの約束だからな」

そんな事を話しながら空閑と共に、校門を出た瞬間だった。

きゃー！という黄色い声と、カシャカシャという写真を撮るようなシャッター音がひっきりなしにしている事に気付いた。

「なんだ？」

「あれは…」

ふと、目線の先には、先程の嵐山隊の木虎さんと…ぬれせんべい食べてる人…？

あれ、あの人って

あの時助けてくれた…！

そう思った時だった

空閑が2人の元に駆け出した

「なにやってんだ、こいつ」

「は！ま…待ってたわ！
三雲くん」

俺たちの姿を見るなり、前髪を整えてわざとらしく咳払いをする木虎さん

何だ？

俺を待っていたのか？

そう思ってると、隣にいたあの人が首を傾げながら口を開いた

『あれ？待ってたのこの子の事だったの？』

「そうよ」

『ふーん
ぁ、どうも
蓮井Aです』

そう言ってぺこりとお辞儀をする蓮井さん

うん、知ってたけど…

やっぱり覚えてないか

はは…と少し残念に思いながら、自己紹介をすると突然絡んでくる木虎さん

なんなんだ？

どうしてC級の僕なんかに絡んでくるんだ？

本部まで同行なんてなんていう展開だよ。

はぁ…とため息をつきながら、先程から謎に言い争ってる2人を眺める。

この2人は相性が良くないみたいだな。

混ぜたらダメな2人だ。

そう思いながら、蓮井さんの方を見る

本人も呆れながら、空閑たちを見つめていた

って、手に持ってるあれはぬれせんべいか？
え、歩きながら食べてるの？

えぇ…と思った瞬間、ある事を思い出した

そうだ

せっかくだから聞いてみるか

「あの…今日の学校の近界民…あれはなんだったんだ？
なんで警戒区域の外に近界民が…？」

その問いに、木虎さんは嫌味を言いつつも答えてくれた

どうやら現在、三門市ではボーダー基地の誘導装置の効かないイレギュラーな門が開き始めてるらしい

ここ数日で6件も被害報告があったそうな

早くどうにしないといけないけど、僕達防衛隊員ができることは限られている

くっそ…と唇を噛んだ瞬間だった

突然、上空に門が現れた

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