【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ13)

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■"EP.11 ページ13

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そう思っていると、ふと、こちらを見てくる少年少女たちに気づいた。

「なぁ、あの人どっかで見た事ない？」

「木虎さんと一緒にいたってことは、あの人もボーダーの人かな？」

「あの…もしかして蓮井さんですか？」

『ぇ？あー』

そんな声がちらほらと聞こえてきて私も人に囲まれる事となった。

あー、やめてー

私はボーダーの人じゃありませーん。

ただの通りすがりの人でーす。

そんな事を思っていた時だった。

ふと、校門から見覚えのある人物が2人でてきた。

あ！あの2人！！

私が視た記憶の中にいた2人！

そう思って声をかけようとした時、ふと、2人がこちらにやってきた。

「なにやってんだ、こいつ」

「は！ま…待ってたわ！
三雲くん」

『あれ？待ってたのこの子の事だったの？』

「そうよ」

『ふーん
ぁ、どうも
蓮井Aです』

ぺこりとお辞儀をすれば、空閑遊真だ！と言ってる白髪の男の子

それを見て、三雲修です…と同じくお辞儀をするメガネの子

うん、やっぱり記憶で視た2人だ

メガネの子は、どっかで見た事あるような…ないような…

うむむ…

まぁ、いっか。

考えても分からないことはきっと分からないのさ！

1人でそう解決してると、いつの間にか後ろの3人が言い合いをしていた。

いや、正確には、藍と空閑くん？とかいう子の2人だけど

メガネくんはオロオロしながら、2人を見ていた

「いい？私はA級よ
A級隊員はボーダー全隊員の上位5%を占める精鋭中の精鋭なの！」

「せい…えい…？」

「何よ、その疑いの目は！」

ふむ。

この2人、相性はあまり良くないみたいだ。

まぁ、藍は色んな人に対抗心向けるタイプだからな。

別に今更どうこうとか思わないし、自分にも厳しいタイプだから常に努力して上に勝ち上がろうとしている姿勢を見せてるからそれはそれでいいと思うけどね。

なんて事を考えていると、ふと、メガネくんが思い出したかのように口を開いた。

「あの…今日の学校の近界民…あれはなんだったんだ？
なんで警戒区域の外に近界民が…？」

どうやら、今日起こった近界民騒ぎのことを疑問に思ってるみたいだ。

まぁ、確かに本来なら近界民は基地のまわりに出るはずだ。

けど、現在、ボーダー基地の誘導装置が効かないイレギュラーな門が開き始めてるらしい

これは昨日本部で聞いたことだ

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