【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ12)

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■"EP.10 ページ12

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陽介とはおさらばをした後、私は三門市立第三中学校へと急いだ

そう

結局昨日、休憩室で陽介と別れた後、私は急いで現場に戻ったのだ

現場に残されていたバムスターの装甲から、今度ははっきりと2人の人物が視えた

1人はメガネの真面目そうな男の子

もう1人は、白髪の小さい男の子

そして、保護した学生3名は、三門市立第三中学校の生徒だった

あの時、視た学生も同じ制服を着ていたっぽいから同じ学校の可能性が高い

ということで、その視えた2人に会いに行ってみようという訳だ

そういえば、現場に変な虫みたいなよく分からない奴の足のような物が落ちてたけどあれなんだったんだろうか

バムスターの物にしては小さすぎるし、かといってあんな髭のようなほっそい物は見たことなかった

気持ち悪いから、すぐポイってしたけどね

『えーっと、次の道を左折…
左折…？左折って左？右？』

「…左に決まってるでしょ
あんた、賢いくせに何でそんな事も分からないのよ」

『ん？ぁ！藍じゃん！
何してんの、こんな所で』

ふと、聞き覚えのある声が後ろでしたこと思いきやそこにいたのは藍だった

「私は、人を迎えに行くのよ
Aこそ何してんのよ」

『いや、私はとある人物に会いに…』

名前知らないけど。って付け足せば、は？って言われた

は？とは何だ！

一応、私先輩だぞ！

もっと礼儀正しく接しなさい！

聞けば、藍もその三門市立第三中学校に通ってる人物に用があるような

ふむ

奇遇ですな

そして何ともびっくり

どうやら数時間前に突然、門が開き近界民が学校を襲ったとか何とか

藍を含む嵐山隊が駆けつける前に訓練生である少年が近界民を倒して事なきを得ることができたそうな

へー、凄い子もいるもんだ

そう関心したのも束の間

訓練生は、トリガーの使用は禁止されている

ということで、本部に処分を任せる代わり、藍がその子を本部まで連れて行くらしい

そうこう話しているうちに目的地に到着した

と、その時

後ろから黄色い声が聞こえた

「嵐山隊の木虎藍だ！」

「写真いいですか？」

いきなりそんな言葉が聞こえたかと思いきや、わらわらと人が集まってきて気付けば藍は人に囲まれその姿は見えなくなってしまった

ふーむ

人気者も困りますね

そう思いながら鞄からぬれせんべいを取り出す

うん

美味しい

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