やさしさなら間に合ってる ページ9
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彼女は初対面の頃、二宮のことが苦手であった。
当時の射手の中で既に上位を独走する二宮は、それだけでもボーダーで名を聞かないことがないというのに、更に当時のA級1位部隊であった東隊の一員であったこともありとても目立っていた。
同級の加古も目立つ人物ではあったが、二宮は目立つベクトルが違う。
着崩すなんてことした事ないのでは、とばかりに固く制服を見にまとい、切れ長な瞳の視線は鋭く、薄い唇は常に固く閉ざされていた。加えて会話を心見れば高圧的な態度を取られるのだ。彼女からしたらたまったもんじゃない。
一方加古は煌びやかなオーラをまとい、常に微笑みかけてくれる、二宮とは対極を行くような人であった。
故に彼女は二宮が苦手であった。朗らかで明るい加古と真反対で仏頂面で常に怒りを含んだ声色をしている二宮は、その当時高校生であっても中学生の彼女からしたら怖い先輩だったのである。
B級の彼女からしたらA級の二宮は雲の上の存在、所謂天上人であった。だからそう関わることもないだろうと、そう思っていたのだ。
「おまえが小鍛冶Aだな」
彼女は二宮に声をかけられたことを理解するまでに数秒を要した。二宮に再度「おい」と声をかけられハッとした彼女は弱々しく返事をする。
東隊が解散してそれぞれでチームを組むらしい。
個人戦ブースでたまたま聞き入れた情報はにわかに信じ難いものであったが、事実、その数日後本当に東隊は解散し、東隊であった面々がチームを組む為に声をかけ歩いてるのを度々彼女は目撃していた。
「俺の隊に入る気は無いか」
彼女は二宮の言葉に白目を剥きそうになった。
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優波 - 凄く素敵な作品！続きが待ち遠しいです (3月9日 2時) (
レス) @page29 id: 02a233e3f8 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - 何回も読み直すレベルで四字熟語シリーズめっちゃ好きなので更新停止悲しいですが、また更新されるのこころまちにしてます！新作読みに行きますね〜！！ (9月1日 12時) (レス) @page30 id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - この作品ずっと好きです！！更新待ってます(ToT) (6月29日 11時) (レス) @page27 id: a096a50c59 (このIDを非表示/違反報告)
シーラカンス - 完結ですか!?ストーリー大好きです！妹系泣き虫夢主ほんとに可愛い♡時間あるときでいいので更新して欲しいです。続きがすごく気になります🌳応援してます👊 (2022年8月2日 8時) (レス) @page27 id: 91514afe23 (このIDを非表示/違反報告)
40(プロフ) - かりめさん» お返事遅くなりましたがコメントありがとうございます。そこの2人は書いてて楽しいので今後たくさん絡み出していきたいなと思っています。だいぶ待たせてしまうかと思いますが楽しんでもらえたら幸いです (2022年2月26日 12時) (レス) id: f0ee598b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：40 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月6日 15時
