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This is LOVE SONG? ページ44

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「うぇ……」
「会って早々に挨拶もなしにうぇってなんだ?あ?」

里見と三雲の元を後にした彼女は早々に佐伯に捕まっていた。今日はやけに草壁隊の人間と会うな、と顔を顰めていれば佐伯に頬を抓られた。

「おーおー悪かったなぁ」
「拗ねないでください」
「拗ねてねえよ」
「いだいいだいいだい!!」


トリオン体ではない彼女はダイレクトに痛みを受け悲鳴を上げると佐伯は「わりぃ」と指を離した。少し赤くなった頬をヨシヨシと指で撫でる辺り、佐伯は素で天然の要素がある。鋭い目付きからは考えられない行動は、二宮という既視感を与えた。

彼女はさっきまで里見に捕まっていた直後に佐伯に会ったから思わず声に出た、と言えば納得した佐伯は腕を組んだ。


「つーかやっぱ一馬と仲良しじゃねぇか」
「不本意!違います!」
「ホントは一馬のことが好きだったりして」

彼女は過去、里見と初対面の頃に二宮に誘われたのに土下座して断った女の子として里見声をかけられ、その後会って数分だというのに永遠と二宮の話をされた挙句、当時彼女の地雷ワードであった「出水」を引き合いに出されて以降里見に苦手意識を持つようになっていた。
故に里見との仲が良く見えるというのは彼女にとって不服であった。

「……だったらまだ佐伯先輩の方が好き」
「は?好きなの?おまえ」
「?そりゃあ比べたら……」
「ほーん……」

すれ違いは始まる。







■ 佐伯
里見と比べたら佐伯の方が好きって意訳をちょっと勘違いしはじめた男。Aのことは可愛いしリアクションがいいからそれなりに好きだったので、まぁアリかなみたいなことを思ったり思ってなかったり。相性は普通にいい。Love so sweetが流れるの待ったナシ。




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作者名:40 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年2月26日 0時

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