因果因縁【WT】 (ページ34)

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500mlの不可措置ページ34

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「おーい！A！」

防衛任務の時間だと言って別れた水上の後、彼女はまたしても藤丸に呼び止められた。どうやら今回は弓場ではなく月見と橘高もいるようで3人は彼女がこちらに来るのを待っている。

彼女が大人しく藤丸たちの輪に入れば橘高から昨日作ったのだと言うクッキーの包みを貰った。

「A大きくなったな」
「ののさんこの前会った時も同じこと言ってた」
「そうね、でもまた可愛くなってるわよ。陽介くんたちが絡んじゃう理由も分かるわ」
「ホントにね～王子くんたちもよく絡んでるみたいだし」
「ぇあ、ありがとうございます……」
「めっちゃ照れてるー！かわいい！！」

照れる彼女を見てさらに可愛いと囃し立てる橘高を月見は口元に笑みを浮かべるばかりだ。上品な立ち振る舞いの月見に対し、藤丸は豪快に笑うばかりだ。

彼女は知らない。今自分を可愛いと褒めそやしている橘高が、王子隊内で使用されている隊員アイコンを作成していて、彼女は某国民的ネコ型ロボットが元になっていることを。そんな裏事情を差し置いて例に漏れず褒め言葉にタジタジと弱る彼女の背中を藤丸はバシバシと叩いた。

「かわいいんだからシャンとしとけ！Aはナメられやすいんだから気をつけろ！」
「ウッス！」
「でたよ弓場隊特有の激励」
「すごいわね。あそこだけ熱量違うもの」

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■ 月見
太刀川が引っ張って連れ込んだと聞いた時こっそりと謝りに行った人。太刀川や米屋からAの話を聞く度に大きくなって……と思う日が増えた。太刀川経由でよく会う

■ 橘高
Aに萌えポイントを見出して噛み締めてるボーダーにおける美女(オタク) アイコン作成のためにAの顔を拝見した時に、あまりにも好きな顔で筆が乗りすぎてドラえ○んじゃなくて普通のご趣味の絵を描いてしまったことがある

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