【wt】それは運命(さだめ)だった

05:『隊長＝幼馴染』 ページ9

＿side ねむ

「防衛任務とか、聞いてない…！！」

ボーダー施設付近である―警戒区域―において、我等神代隊は防衛任務(パトロール)をしていた。最悪なことだ。(二手に別れている)

「いや、シフト見たら一発だから」

幼馴染である黒樹が僕にデコピンをした。トリオン体だから痛くない…という訳ではなくコイツの力じゃトリオン体で増しになってる分トリオン流出騒ぎになる。

「手加減しろー」

頬をぐいーと引っ張れば、黒樹はいたたたと騒ぐ。顔は笑ってるけど。くそう、こいつの副作用(サイドエフェクト)むかつく。

＜門(ゲート)誘導0.92一般の方は…＞

こんなところに来る馬鹿はそうそういないよ。と思いながら、任せたと隣の黒樹の肩を叩く。黒樹は、弧月を出現させるとにやりと笑った。

向こうでも開いたらしい。詩乃達もなんとかするだろ。主に詩乃が。真代はサボる。自信があるわ。

門から出てきたのは、バムスター一匹。いやあ、相変わらずでかいこと！

「雑魚が。いちいち来るんじゃない」

そう言いながら、瞬殺した黒樹。うわあ、はっや。

「あ、終わったよー詩乃達はー？」

殺したの私！とか聴こえるが無視し、琴乃の方に連絡する。

『瞬殺したって、しののんが』

琴乃がそういう。やっぱりか！と思いながら了解と答えた。

「っか最近イレギュラーも開いてるし面倒じゃね」

黒樹のぶっちゃけ発言にイーグレット撃つ。あ、こいつシールド展開しやがった。しかもなに、両防御(フルガード)とか無いだろ。こんにゃろー。


本部までていやていやと小突き合いをする僕達であった。

(「…なにやってんの？」)

(「小突き合い」)

((……は？))

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