07:『興味』 ページ11
__side 黒樹
大学の講義を終え、ねむと共に三門中へと向かう。中学名忘れたがな。
「…あ、木虎だ」
ねむが指差す。後ろに二人引き連れている。その中にあの白い少年もいた。ねむがアルビノかなーと言いながら、怪訝そうな顔をした。
「黒樹、あのメガネのトリオン量じゃ訓練用トリガーで倒すのは厳しいと思う」
やはり、と私は笑う。行くよ、とねむを促すと三人に近づいていく。なんか色々と言っているようだ。
「少年、確かにそのとおりかもしれないね」
ぽん、と白い髪の少年の肩を叩く。へ、という声とともに木虎の驚く顔を激写した。よし、これ後で嵐山隊ファンにあげよ。(うわ)
「か、神代さん!?音無さん!?」
どうしてここにと言わんばかり。いやあ、気になって。星が付きそうな勢いでねむが言う。
「ふむ。誰だ?」
白い髪の少年が、私達の方を見る。
「私は、神代黒樹。木虎と同じA級隊員で、神代隊というのをやってる。で、こっちが僕の幼馴染でチームメイトのねむ。
よろしくね。君たちは?」
空閑遊真と、三雲修と返ってきた。白い髪が空閑遊真でメガネが三雲修。うん、私はともかくねむは覚えないな、絶対。
「そうだ、ねむ。木虎を頼んだ。」
えー、といいながらねむは木虎を押してぐいぐいと向こうへとやる。その様子を見たところで私は、二人に笑みを向けた。
「空閑君だよね、あのモールモッドを倒したのは。」
三雲君の、息を詰めたような声が聞こえた。空閑君は、よくわかったなと呑気に言った。
「もしかして、ボーダーにばれ…」
首を振ると、笑っていった。
「三雲君じゃトリオン量がやばいくらい足りないし、昨日空閑君が車にぶつかったのを見たんだよね。
その時――…トリオン体修復のやつ見たからね。
君、人型でしょ?」
三雲君が驚いた。あ、肯定らしい。いやあ、三雲くんの反応面白いねえ。
「ボーダーに言うのか?」
空閑君がこちらを見ている。敵意はない。
「…ん?言わないよ。敵意はないみたいだしね」
さて、そろそろ――といった時ねむがこちらを見た。
<イレギュラー門発生、イレギュラー門発生。市民の皆様は…>
大きな黄色いフォルム。
「げ」
トリオン兵襲来。
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黒井蜜柑(プロフ) - 津花椿燕ざわさん» 思いつかなくて放置してた作品を見てくださった方がいたとは……驚きでした!真代は妹原案のキャラなので、私の見せ所だなと思っています。ほんと、なるべく早く更新再開したいと思いますのでもう少し待っててください……いやほんと嬉しいぞ…… (2020年8月12日 0時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
津花椿燕ざわ - 真代ちゃんのお兄さんを避ける理由が知りたいです!やる気無しの子なのに完璧万能手になったとか…そのときだけやる気あり子なんですかね!?(かわいい)長い期間空いていますが再び更新されるのを待ってます。頑張ってください!長文失礼しました! (2020年8月11日 21時) (レス) id: 0d78a52757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒井蜜柑(キャラ案→リア友+妹) | 作者ホームページ:http://minanami2.naho.ayaka.
作成日時:2016年10月9日 20時