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借りたパーカーに腕を通す
身長に差があるのはもちろんのことだけど、体格にも結構な差があって実際着てみるとかなりぶかぶかだった。
袖は真っ直ぐ伸ばすと手もう一個分長さがあるほど余る
裾はスカートがギリ見えるくらい長い
『水上細いなーって思ってたけど、肩広いね。結構ぶかぶかだ』
腕をブラブラさせていると、
「これ…水上くんが見たら死ぬんじゃないかしら」
『え?』
「だってまず好きな子が自分の服来てる時点で男は弱いし、オマケにぶかぶかで自分との体格差を感じで死ぬでしょコレ。」
じーっと私を見つめながら冷静に分析していくいちめ
あたしが男なら死んでるわ という一言も添えて。
いちめがそう言うもんだからもう一度パーカーを着た自分を見ると、襟元からフワッと匂いがした。
手が完全に隠れてるから指が見えるくらいまで捲って襟元を掴んで匂いを嗅いでみる
「どうしたのよ、襟元なんか掴んで」
パーカーを頭に被った時から匂っていた
嗅いでみると、香水とはまた違う、その日と独特の匂いがした。
『これ…水上の匂い……良い匂いがする』
具体的に例えれる物はないけど、なんというか、石鹸でもないけど甘い匂いがフワッと鼻腔をくすぐる
すごい良い匂いする…。
いつも水上から匂いだ
柔軟剤…ではなさそうだけど、家独特の匂いかな
「…やばい。」
個人的に好きな匂いだからずっと嗅いでいるといちめが急にそう言い出した
『ん、何が?』
襟元から顔をあげると何故かは分からないが
「見ないで」と右手をパーにして前に突き出し、左手で顔を覆っていた
え、なにしてんの??
「あたしが死にそう」
『!?!?…なんで???』
「水上くんのパーカー着て良い匂いする…って幸せそうな顔してるあんた可愛すぎてあたしが死ぬ」
『な、何言ってんの!早く行こっ』
いちめの腕を引っ張って移動教室まで歩く
「はあ〜、あんた達が付き合ったらとんでもないビッグカップルの誕生ね。しかもどっちも顔良いし。距離感も最高だし。」
教室について指定の席に座る。
この科目はいちめと隣だから今は横に並んで時間までおしゃべりタイム
「あんた達が付き合ったらあたし1番推すわ。推しカプよ推しカプ。もうなんか既に尊いわ…」
『あの、まだ付き合うなんて一言も』
「付き合ってなくても推すの」
『はい…』
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nana民(プロフ) - この作品お気に入りです。楽しみです続きが気になるー (2022年2月5日 21時) (レス) @page35 id: 52a3fcc53d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - この作品、お気に入りです!ヒロインちゃんと水上くん、早くくっついてほしいです笑 更新待ってます(>_<) (2021年12月12日 23時) (レス) id: eedcdb2f62 (このIDを非表示/違反報告)
天つゆ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!更新待ってます!!!! (2021年9月25日 18時) (レス) id: c1d0c41778 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 猫アリスさん» コメントありがとうございます!!頑張って隠岐くんと絡ませてみます!! (2021年7月25日 1時) (レス) id: e7f9bb05c9 (このIDを非表示/違反報告)
猫アリス(プロフ) - 面白いです!推しがおっきーなので、隠岐くんの話もお願いします! (2021年7月22日 17時) (レス) id: e4292a0a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年4月29日 21時