-瞬- (ページ3)

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出逢い 2 ページ3

『…そんなことが』

着いてこいと言われたまま着いて行く。
その道中で先日のイレギュラー門のせいで起こった出来事を聞いた。

C級隊員のトリガー使用の件については、正直罰を与えるのはどうかと思う。

『…でも話を聞く限り、そのC級隊員がトリオン兵を一撃で倒せるとは思えないです』

迅「勘か？」

すかさずはいとだけ答える。

迅「まあ俺もそう思ってるよ、
だけどこれについてはまだ目瞑ってて欲しいんだ」

『…了解です』

意味の無いことはしない人、だから黙っておくべきだろう。

『そういえば、どこに…って
…米屋と三輪』

途端に迅さんはにやりとして、2人の元へ早足で進む。

迅「ぼんち揚食う？」

米屋「うおっ？！迅さん！
それにAもか！」

返事の代わりに片手を軽く挙げる。

迅「おまえらさ、今日の午後から大仕事があるから基地戻っとけよ
ほいこれ、命令書ね」

迅「じゃあなよろしく～」

『またね、米屋、三輪』

私もその背中に慌てて着いて行く。

『…これだけの為では無いですよね？』

迅「もちろん
…お前に会わせたいやつがいるんだよね～」

おそらくそのC級隊員だろうと勘が告げる。

迅「…あ、いたいた
ようメガネくん、おまたせ」

三雲「あ、おはようございます
…そちらの方は？」

『…琴月Aよろしく』

三雲「三雲修です、よろしくお願いします」

第一印象からしてこいつがトリオン兵を倒してはいない、と勘が告げた。

迅「自己紹介も済んだことだし…
さあ、この先にイレギュラー門の原因を知る人物がいる」

『…！迅さんの知り合い？』

迅「いや全然」

三雲「え？！」

迅「でも多分メガネくんの知り合いだと思うよ」

三雲「ぼくの…？どういう意味ですか？」

『…なるほどね』

迅さんが私に会わせたいやつ、とは今から向かうところにいるのだろう。
おそらく、トリオン兵を一撃で倒した人物。