あなたに贈る恋花 [工藤新一]

一滴の雫 ページ4

差し出された手を握りたたせてもらう









新「お前名前は？」









A「A…。」









新「ふーん……………………俺、工藤新一よろしくな。」









A「へ？あの工藤新一…？」







新聞とかに乗ってる人？









新「おー。その工藤新一。」









A「そんな人がなんでここにいんのよ。」
　







部活入ってたはずじゃぁ……
　









新「いや、あの、暇だから…おめーこそなんでここにいんだよ！」









何を焦ってるのか…








あたふたしすぎでしょ









A「私はねー。花が好きなの。だからいつも放課後とか、朝とか昼とか見に来てるの。」









新「…」









工藤くんは黙って聞く









A「特に好きな花？ってゆうか、憧れの花があるの。」









新「どんな花なんだ？」









A「恋花って言う花で、噂によるとすごく綺麗なんだって。」









新「…」









A「見るだけで切なくなって、苦しくなって泣きたくなって、でも愛おしい。そんな花なの。」









新「ふーん…」








A「まぁ伝説なんだけどね！見てみたいなぁ…」






新「…」








A「ごめんね？こんなこと話しちゃって。」









人に言ったのはじめてだ









新「いや、いい。」









無愛想な君だけど、









話せたんだ。


　







無愛想な君だから。








新「また暇なとき来てもいいか…？」









A「よろこんで！！」









多分この時から好きだったんだと想う。

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