新しい恋始めませんか……(橙) (ページ21)

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「いっつも急やねんなぁ」

俺は真希に呼ばれて、真希のためにブリを捌くはめになっとるなうです

「やって、今週篤志出張でおらんからひとりやねん」

「だからなんで俺が捌かなあかんねん。切れてるやつ買うてこいや」

と言いつつ、慣れた手付きで包丁を入れていく

『桐山さん、本当にお上手なんですね！』

そう、なぜかAちゃんもおるんよ。ええねんけど、おるなら先言うてくれへんと！

こころの準備が必要やん

ん？こころの準備？

そんなんなんで必要なんやろ。もう何回か会うてるのに、おかしな話やな

『器用でうらやましいです』

「Aちゃんは捌くの苦手なん？」

『嫌いではないけど、桐山さんみたくこんなにキレイにはできないんです』

「ほな回数こなすことやな」

『なるほど。家でやってみます！』

「できたーー！？」

Aちゃんと話してると真希が横槍をいれくる

「あいよっ、おまたせ！お、鍋もええ感じやんな」

「Aがやってくれたんよ」

「真希は何したん笑」

『真希さんは場所の提供です♡』

Aちゃんがにっこり笑って援護する

「よぉできた後輩やな」

「せやろ」

　

揃ったところで乾杯や