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「ほなまた来るわ」
ほかのお客さんのコーヒーを淹れている間に、のんちゃんはカウンターにお代をおいて帰るところやった
『次は葵ちゃんとおいでな』
「ほんっま淳太はひとこと余計やわ」
ひとが心配しとるのに余計てなんやねん
まぁええわ
のんちゃんは高校生のときに、同じクラスで同じバスケ部のマネージャーをやっとった葵ちゃんに
やっとの想いで告白して以来、ずっと付き合っとる
青春しとるのんちゃんがかわええな、と思う
自分にもそんな時代があったな、と
「すいませーん。注文いいですか？」
『はいっ。何にしましょ？』
お客さんの注文が入り、ハッと我に返る
俺の、俺らの青春は、とうの昔に過ぎ去っていった
その時は気付けへんけど
後々に『あぁ、そんなこともあったな』と
ふとしたときに思い出す
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作者名：そら | 作成日時：2020年2月10日 15時
