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「うまかったー!ご馳走さん!」




照史は最後のひと口をスプーンで器用にすくって平らげた





『あいよ』




空のお皿を受け取り、淹れたてのコーヒーを代わりに渡す




「ありがと〜う。


んで、昨日の続きなんやけどな」







幸いにして他のお客さんは2階にカップルが一組いるだけや




聞こえてしまったとしても何の問題もない







「昨日な、淳太くんが2階に上がってしもうてから少し話したんよ。



2年前Aちゃんが淳太くんの前から突然姿を消した理由なんやけど、




なんや事情があったらしいで」






事情て………



一体どんな理由があって、突然いなくなったって言うねん









「あんな……東京におったAちゃんの妹さんが事故にあって、妹さんの代わりにお婆ちゃんの介護を引き受けとったんやて



なんでも寝たきりのお婆ちゃんやったらしくて、妹さんは長期入院を余儀なくされたもんで、すぐに東京に駆けつけてそこで過ごすことになったって」






東京でお婆さんと妹が暮らしとる話は昔に聞いとった



せやけど、




『なんで言ってくれへんかったんやろ』





電話でも何でも出来たやろ





いままで連絡ひとつくれずに………






なんでなん、A…………

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作者名:そら | 作成日時:2020年2月10日 15時

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