15 ページ15
「うまかったー!ご馳走さん!」
照史は最後のひと口をスプーンで器用にすくって平らげた
『あいよ』
空のお皿を受け取り、淹れたてのコーヒーを代わりに渡す
「ありがと〜う。
んで、昨日の続きなんやけどな」
幸いにして他のお客さんは2階にカップルが一組いるだけや
聞こえてしまったとしても何の問題もない
「昨日な、淳太くんが2階に上がってしもうてから少し話したんよ。
2年前Aちゃんが淳太くんの前から突然姿を消した理由なんやけど、
なんや事情があったらしいで」
事情て………
一体どんな理由があって、突然いなくなったって言うねん
「あんな……東京におったAちゃんの妹さんが事故にあって、妹さんの代わりにお婆ちゃんの介護を引き受けとったんやて
なんでも寝たきりのお婆ちゃんやったらしくて、妹さんは長期入院を余儀なくされたもんで、すぐに東京に駆けつけてそこで過ごすことになったって」
東京でお婆さんと妹が暮らしとる話は昔に聞いとった
せやけど、
『なんで言ってくれへんかったんやろ』
電話でも何でも出来たやろ
いままで連絡ひとつくれずに………
なんでなん、A…………
449人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そら | 作成日時:2020年2月10日 15時