Judge myself２……(赤) (ページ9)

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SAT.９ページ9

手前に引きつけ、流星の膝に肩を押し当てて自由を奪う。うつ伏せになって逃げようとしたので、スライディングの要領で滑り込み、流星の左足に自らの両足を絡ませた。

手っ取り早く膝十字に持ち込む。

「アギっ」

流星の上半身は畳に突っ伏した。

「…………大丈夫か」

　

流星は突っ伏したまま苦笑いを浮かべとった

「だいじょうぶ、です……」

「すまん。そんなに絞るつもりはなかってん」

「いえ、ちょっと自分が、のめっちゃっただけっす……」

仰向けになり、試しにというふうに膝を立てる。反射的に眉間にしわが寄る。だいぶ痛そうやった。

「ごめんな………医務室行こか」

流星は首を横に振った。

「俺やって、とったろう思っとったんで。恨みっこなしです」

結局、流星は医務室には行かず、ふたりで食堂の自販機へと向かう。

「何がいい？」

「じゃあ、そのスポーツドリンクでいいっす」

同じ物を自販機で買い、一本差し出す。

「あざっす。…………班長って、女いないんすか」

「ブハッ」

ドリンクを飲み込もうとした瞬間にそんなことを言うもんやから、吹いてもうた

「あ、なんかすんません。変なこと聞いてもうた」

イケメンの天然には、ほんっま、調子狂うわ………。