Judge myself２……(赤) (ページ45)

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生活安全課.４５…side you ページ45

「行くで。そのなんとか不動産に俺を案内してくれ」

重岡さんは私の意志を汲み取ってくれたのか、もう行くなとは言われなかった。

フロアの片隅に投げ捨てられていた濵田のサブマシンガンを拾い、階段口に向かったので私もそれについていく。

「しげ………」

神山さんは体を起こそうとしたが、重岡さんはかぶりを振ってそれを制した。屈み込み、彼のコートの下に手を入れる。

「これ、もらいますよ」

ストラップを外し、サブマシンガンを抜き取る。これで重岡さんは同じ物を３丁持つことになった。彼のと、濵田の、そして神山さんの。

「神山さん、Ｐ９Ｓは？」

「それは……倉田さんに」

『はい、お返しします』

神山さんに差し出すと、重岡さんはそれを手で制した。

「それはAが持っときや」

そして濵田が使ったものを、神山さんに差し出す。

「時期に助けが来るから、それまで頑張って。小隊長」

重岡さんはニコッとし、小さく敬礼して、進み出す。

「待って重岡さん………」

私は神山さんの傍らにしゃがみこみ、せめてもと思い、自分のハンカチを彼の傷口にあてがった。ここに置いていくことは気が引けるけど、いまはどうしてあげることもできない。

「…………重岡を、頼みます」

『はい………』

なんの助けにもならないだろうけど、私は最後に神山さんの手を握った。

やはりあたたかい手だった。