Judge myself２……(赤) (ページ43)

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SAT.４３ページ43

濵田の放った銃口で、辺りのテーブルや椅子が次々と弾け飛んだ。なぜかこの場所におる神山さんが、真後ろに吹っ飛んだ。

驚いたのはその後や。

『だ、大丈夫ですか、神山さんっ』

神山さんの後ろから、誰かが勢いよく出てくる。俺が良く知る人。

Aは息を呑み、とっさに神山さんを庇うように両手を広げていた。

なんでおまえがここにおんねん！？

「………Aっ！来んなっ！」

「なんやお嬢ちゃーん。べっぴんさんやけど、そこどきや？」

「濵田、やめろっ！！」

Aを庇おうと足を踏み出そうとしたが、三上が俺の足にしがみついて動けんくなった

＿＿＿＿やめろっ

濵田は笑いながら容赦なく引き鉄を絞る。

『うあぁっ』

「はまだゴラァァァッ」

弾は左肩に一発だけかすったようやった

俺はすかさず三上の鼻っ柱に右拳をぶち込んだ。短い呻き声。鼻骨の潰れる音。顔を覆う血だらけの手。

さらに全身の力で三上の腕を絞り上げた。

激痛から逃れようとするように、前屈みにうずくまる。

間髪入れずに俺はＭＰ５を構え、濵田の右腹を撃ち抜く。

苦しんで動けなくなったところでそいつに近付き、重たい拳を、顔面を狙って打ち下ろす。何度も何度も。

濵田はとうに気を失っていた

『………も、やめて………重岡さん………』

Aの声で、俺はようやく拳が止まり、我に返った。