検索窓
今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:19,233 hit

SAT.4 ページ4

「本日の訓練はこれにて終了する。解散」





初日を終え、俺たちは部隊長室で食事をしながら、少し話をすることになった。



一度は断ったんやけど、神山さんにどうしてもといわれ、しゃーなしに応じた。メンバーは俺と神山さん、部隊長と亀田さん。




「ま、優秀なのはいいことだ……ちょうどいい。その5人は重岡、お前に預ける」



そう言った部隊長を、亀田は少し怪訝な目で見た。





「強いのばっか、固めんほうがええんやないっすか」



部隊長は「いや」とかぶりを振る。



「第一小隊の制圧一班は、SATの顔だ。実力者がそろうに越したことはない。特に今回は、上からもそういう編成にするようしつこく言われてるしな」






今後の訓練日程について打ち合わせをし、その夜はそれで部隊長室を辞した。




神山さんが俺の肩を叩く



「コーヒーでもどうや」


「いまいらないっす」


「まぁ、そう言わんと」



踵を返し、彼は隊の食堂に向かって歩き始めた。本気で面倒やったけど、断る理由を考える方がもっと面倒や。





「どれがええ」


「適当で」


「なんか言うて」


「………ブレンド、ブラックで」





頷く神山さんに背を向け、少し離れたとこに席をとる。







すぐに神山さんは同じカップを両手に持って向かいに座った。一方の中身は砂糖とミルクがたっぷりのモンやけど。

SAT.5→←SAT.3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
212人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そら | 作成日時:2021年2月28日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。