Judge myself２……(赤) (ページ18)

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SAT.１８…No side ページ18

神山は、SAT第一小隊制圧班の隊員らと共に、新宿駅前東口広場における民自党公認候補の選挙演説警備に当たっていた。

東口広場にワンボックスカーを乗り入れての演説。今日は広場内を一般人立ち入り禁止とし、内部は関係者のみに制限するという態勢をとっている。

界隈は異様な熱気に包まれていた。

外周の道という道には、人の頭がびっしりと詰まっている。

このロータリーを囲む歩道や、歩行者天国になっている新宿通りは、見渡す限りどこもかしこも人であふれ返っていた。

　

隊員たちは今現在この場所にはおらず、東口交番脇にあるタクシー乗り場の方に行っている。そこも今日は関係車両以外の進入を禁止にしている。

なぜか。そこに間もなく、現内閣総理大臣である大沼謙二郎と、内閣官房長官の渡辺がそろって到着するからだ。

神山の右耳で無線が「ヂッ」と鳴った

《こちらＡ班重岡。マル対車両、現着確認しました》

「小隊長了解」

《Ｂ班亀田。マル対とＡ班の合流を確認。これより誘導を開始します》

「小隊長了解」

ふいに、ワァーッと背後で声があがった。

歴代の中でも特段に高い支持率を誇る、総理が乗っているであろう車両が見え、聴衆が騒いだのだ。