Judge myself２……(赤) (ページ24)

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SAT.２４ページ24

「………これは一体、どういうことなんだね」

大沼は意外にも落ち着いとった。

「さぁね〜。何が起こってるんだろうね〜」

「おまえ、ええ加減にせえよ！目的はなんや」

「だーかーら！俺はわかんないって言ってるでしょう」

わからんなんて、そんな言い訳が通用するわけがない

突如、サイレンが俺たちの車を追いかけてきた。振り返ると、白バイ二台がついてくる。

「………私をどうするつもりだ」

ようやく、大沼は事の大きさを悟ったようだ。見る見る内に顔色が変わっていく。

速度を落とすことのない三上は、そのまま白バイを巻いて歌舞伎町の中心地へと進んでいく。

アジア有数の歓楽街に、ぽっかりと出現する空虚な空。歌舞伎町の象徴ともいうべき、劇場前広場に到着した。

三上は広場の真正面に車を停めた。

「………ほら、降りな。しかたねーから班長も」

「………おまえらっ、」

車から降りて目の前におったのは、あの西尾と濵田やった。

「予定通り連れてきましたよ」

「三上はおまえらとグルやったんか」

「しげ、久しぶりやな〜」

「……………っ」

クソ。飄々と現れやがって。

俺はおまえのせいで拉致られったっちゅーのに。