Judge myself２……(赤) (ページ12)

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SAT.１２ページ12

翌日は警視庁術科センターでの訓練日に当たっていた。特殊なゲートで護られた、SAT専用の秘密訓練基地や。

「次っ」

神山小隊長の吹く笛で二人一組、通路の入口からスタートする。

「遅いっ！」

今日の的は人形、拳銃には実弾が入ってる。

「よし、位置につけ」

俺たちの番が回ってきた。もちろんパートナーは流星や。

「第一小隊、一番、行きます」

「よし、開始っ」

基本的に左側は流星に任せ、俺は右側を担当する。

ぱっと見て簡易迷路の構造を探る。

まずは通路から、室内に入ってすぐ左手の死角をチェックする。何もなければ、大きく弧を描きながら開口部の前を通過し、同じ要領で右側の死角をチェックする。

テーブルが見えた。その横に的がある。一人いることを確認したと、手振りでバディに伝える。流星は奥に注意を払いながら了解と示す。

さらに動作を小さくして動いていくと、その的には人質を意味する若い女性の絵が貼ってあるのが見えた。だが人質が単独でそんな場所にいるはずがない。案の定その後ろには帽子にサングラス、いかにも犯人風の男の的が並んでいる。