大人の余裕 - K.K ページ4
「Aは彼氏とか作らへんの？」
『いやー、作ろうという気持ちはあるんですけどね』
川西さんとサシ飲み。
何も起こらないことはわかっているけど、やっぱり川西さんと2人きりなんて心臓に悪すぎる。
「俺なんかと飲んでないでない方がええんちゃう？」
『いや、川西さんこそ私なんかと飲んでない方がいいんじゃないですか？』
「ええねん、俺は。Aと飲んでるのが1番楽しいから。」
こんなの、勘違いしたってしょうがないと思う。
『川西さんと飲みに行きたい後輩いっぱいいると思いますよ』
「こんな可愛い後輩置いて他のやつ誘われへんわ」
と笑いながら私の頭をポンポンと撫でる。
一発 K.O.
ノックアウト。
これはいくらなんでも、ずるすぎる。
『それやめた方がいいですって、ほんまに勘違いされますよ』
「Aにしかせえへんから、ええねん」
私の頭の中で何かがプツンと切れた。
もう、自分が惨めに思えてくる。
これが故意的じゃないのなら、
何て説明すればいいの？
川西さんは何も悪くないのに、
なんだか、だんだん、腹が立ってきて。
『でも、一緒に居ましたよね、昨日、女の人と。』
言ってしまった。
昨日一晩中ベッドで泣いていたのをこの人は知らない。
「いや、あれは、」
『なんでそんな曖昧な態度ばっかりとるんですか』
『川西さんがその気じゃなくても女の子側はその気になっちゃうんですよ』
「その気、って」
『鈍感すぎますよ、川西さん』
『もういいんです、もう、辛いだけだから、ちゃんと気持ちに区切りつけます』
「待って、！」
「聞いて、俺の話」
ぎゅっと私の腕を掴んだ川西さんは、今まで見たことないぐらい焦っていて。
「嫉妬してほしかってん、」
『え？』
「Aに嫉妬してほしくて、大人気ないことしてもうた。」
「A、前に川西さんの大人の余裕あるとこかっこいいって言うてくれたけど、でも俺、Aのことになると全然余裕なくなってまうねん。」
「こういうかっこ悪いとこ、あんま見せたなかった」
少し俯いて、しおれた顔をした川西さんに、不覚にもキュンとしてしまった。
『なんか回りくどいし、ずるいし、むかつきます。』
『だから、ちゃんと言ってくれないとわからないです。』
「そう、そっか。そうよな。ごめん。」
「A、ほんまに、好きです。」
「俺の恋人になってください。」
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さき - 芸人さんの言葉遣い操るのうますぎです…最高です！！！これからも楽しみにしています！！！ (2023年1月23日 15時) (
レス) @page29 id: 5ea285ba75 (このIDを非表示/違反報告)
伊入(プロフ) - はじめてコメント失礼します、リクエストなのですが、堂前さんととにかくイチャイチャするお話しがみたいです、よろしくお願いします！！ (2022年1月21日 20時) (レス) id: 6a2f245552 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 初めまして！九条さんと辻さんにかわいがられて、後輩芸人の主が恥ずかしくなっちゃう話がみたいです！ (2022年1月18日 10時) (レス) id: fbaaa02cac (このIDを非表示/違反報告)
hhhhhhhhac(プロフ) - 堂前さんの嫉妬みたいな感じのお話みたいです！いつも見させていただいています！ (2022年1月8日 19時) (レス) @page20 id: 62779a0b72 (このIDを非表示/違反報告)
なお - いつもお話楽しませてもらってます！夜遅くにベロベロに酔った川西さんにめちゃめちゃかわいがられるお話読みたいです🥺 (2022年1月8日 18時) (レス) id: 5a42cc6d8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかき | 作成日時：2021年8月10日 20時
