DAY 68 ページ10
「はぁ…」
「千佳ちゃん…ここにいたのか…」
千佳ちゃんが一人で屋上にいた。
「先輩…」
千佳ちゃんはふわりと微笑んだ。
「どうしたの?お姉さんに教えてごらん?」
私は屋上の縁に腰掛けている千佳ちゃんの隣に腰掛けた。
「………じつは…」
どうやら人を撃てないことを気にしているらしい。
「そっかぁ…」
何とかしてチームの…修くんと遊真の役に立ちたいのだ。健気な子だ…
「千佳ちゃん…撃てるようになりたい?」
「………はい…なりたいです…」
そうかぁ…
私は千佳ちゃんの肩をぎゅっと抱き寄せた。
「先輩…?」
「千佳ちゃん、今から言うことは別に千佳ちゃんの決意に納得が行かなくて言うことじゃないから…ただ…新たな一歩を踏み出した千佳ちゃんを少しでも勇気づけられたらと思って言うから…」
「………?」
私は千佳ちゃんの目をしっかりと見て
「人を撃てないことを恥じる必要は無い。この場の敵は本当の近界民との戦いでは味方なのだから、撃てなくて当然よ。」
千佳ちゃんはキョトンとしている。
「頑張って!一緒に遠征に行って、お兄さんと友達を連れて、一緒に帰ろう。」
「………そうですね!頑張ります!!」
そう言って千佳ちゃんは立ち上がった。
「私、そろそろ帰る時間なので…」
「嗚呼…気をつけて。」
千佳ちゃんを見送ってから私はまだしばらく屋上にいた。
そして次の日に熱を出した。
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シュラ(プロフ) - わぁぁぁぁ!好きです!この作品好きです!ヒュース推しなんで毎日見てます! (2021年6月20日 21時) (レス) id: c3371b51a4 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - twiceモモペン☆さん» いつもありがとうございますっ!!私の妄想と捏造にまみれてますがそれでもやはりヒュースはかっこよき!推しキャラの一人です!これからも頑張ります!! (2019年6月23日 21時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
twiceモモペン☆ - 続編おめでとうございます!だいっすきな作品です!今後とも楽しみにさせていただきます! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 180f1651c6 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - sakuyaさん» 大丈夫ですよd(ゝω・´○)私実はとても面倒くさがりでして、話の流れが大きく動かしずらいのは苦手なのですよ(--;)ですのでちょっと飛び飛びになります。紛らわしくて申し訳ないですm(_ _)m (2019年6月22日 22時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
sakuya(プロフ) - DAY30から34に飛んでますけど、あってますか?ネイバーとボーダーの許されない恋!!この後どうなるのかドキドキします! (2019年6月22日 21時) (レス) id: 251273f07f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫蘭華 | 作成日時:2019年6月22日 16時