検索窓
今日:11 hit、昨日:12 hit、合計:58,484 hit

DAY 51 続き ページ6

「離せ…今すぐに…離さないと…」

そう言いながらこちらに歩いてくる。さすがに敵もそこまで怒ると思ってなくてジリジリと後ずさる。

「く…るなッ…ゼエゼエ…」

必死にヒュースに言うけど喉がゼーゼー鳴る。もうダメかも。

「……人間に情があるのか?コイツも馬鹿な女だ。アイツは国に捨てられたんだって言ってんのに。」

よく聞こえなくなってきた。

するとその時あんまよく見えなかったんだけど、多分陽太郎が起き上がった。

「え!?」

そして、多分蝶の盾(ランビリス)をもう一度ヒュースに差し出した。今度はしっかりと受け取りヒュースは蝶の盾(ランビリス)を起動させた。

嗚呼…もっとハッキリ見たかった。

私の意識はそこで途切れてしまった。






「………い!!………きろ!!」

ぼんやりと頭の中で声が響いた。誰なのか確かめなくても声の主は分かる。

あーあ、近界民のくせにボーダー隊員の私に対して情をさらけ出すなんて…困ったヤツだよ…全く…

「おい!!起きろ!!死ぬな!!」

これだけ焦っといていざ聞くと「別に」とか言うんでしょ。

そういうところも…愛おしいんだよなぁ…

目を開けると顔面蒼白なヒュースと泣きじゃくる陽太郎と雷神丸が私の顔を覗き込んでいた。

「………あんたたち…」

「すまない…俺のせいだ…無事で良かった…」

身体を支えてくれていたヒュースがそのまま私を抱き締めた。どうしたの!?

「死ぬなぁぁぁぁぁ!!」

「陽太郎、私生きてるから。」

やれやれ…しょうがないなぁ…

「璃音…」

ぎゅっときつく抱き締められる。

「ヒュース…」

「お前ら無事か!?」

突然誰かの声がして私たちが慌てて離れると

「お取り込み中だったか…悪いな」ニヤリ

迅さんが悪戯っぽく笑った。ということは他のところも上手く収まったのか…

「璃音にさ、行くなって言っても出てくのは確定だったんだよな。ヒュースは俺と本部に行こうか。璃音はとりま支部に戻って休みなよ。陽太郎は好きにしろ。」

「………そうですね…」

ヒュースは私の首についた絞め跡を見て顔をしかめた。

「帰ったら一番に会いにいく。だから安静にしていろ。」

「分かったよ。」

陽太郎は迅さんたちについて行った。

ヒュース…本当は当分国に帰れなくてショックだろうに…

DAY 52→←DAY 51 アニメ派の方はネタバレです多分



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シュラ(プロフ) - わぁぁぁぁ!好きです!この作品好きです!ヒュース推しなんで毎日見てます! (2021年6月20日 21時) (レス) id: c3371b51a4 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - twiceモモペン☆さん» いつもありがとうございますっ!!私の妄想と捏造にまみれてますがそれでもやはりヒュースはかっこよき!推しキャラの一人です!これからも頑張ります!! (2019年6月23日 21時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
twiceモモペン☆ - 続編おめでとうございます!だいっすきな作品です!今後とも楽しみにさせていただきます! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 180f1651c6 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - sakuyaさん» 大丈夫ですよd(ゝω・´○)私実はとても面倒くさがりでして、話の流れが大きく動かしずらいのは苦手なのですよ(--;)ですのでちょっと飛び飛びになります。紛らわしくて申し訳ないですm(_ _)m (2019年6月22日 22時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
sakuya(プロフ) - DAY30から34に飛んでますけど、あってますか?ネイバーとボーダーの許されない恋!!この後どうなるのかドキドキします! (2019年6月22日 21時) (レス) id: 251273f07f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:姫蘭華 | 作成日時:2019年6月22日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。