DAY 82 ページ18
「………迅さん…？」
「………璃音…」
私は目の前に広がる光景に唖然とした。
「………迅さん…とりあえずそこに座って…何があったのかゆっくりでいいから説明してください。」
「マグカップを落として割りました」
そこには粉々に割れたマグカップがあった。
「………………」
「違うからね!?そういうアレじゃないからね!?」
私が何を考えるのか察しはついたようで
「………ならいいです」
「お騒がせしました。」
そう言いながら迅さんと砕け散ったマグカップを拾った。
「でも…落としただけでこんなに砕け散りますかね？マグカップって」
「………ちょっと強めに落としちゃったんだよ」
やっぱり…ものに当たりたくなるようなことがあったんだ…
「あのさ…」
全部片付け終わると迅さんが口を開いた。
「この間の大規模侵攻のときさ…未来の選択を迫られたんだよ。大まかに言えば、メガネくんを取るか、市民を取るか、ボーダーを取るか、なんだけど」
私は黙っていた。
「あったんだよね、メガネくんが怪我ひとつせず、千佳ちゃんと一緒に本部に行ける未来も…でもおれは取らなかった。市民を優先したんだよ…」
何も言わないでおいた。
「おれさ…考えるんだよな…あの選択がほんとに正しかったのか…もっと手を打てたんじゃないかって…」
しばらく沈黙が出来た。
「市民を守ることを第一にするのは、隊員としては当然の行為だと思います。」
迅さんは俯いていた顔を上げた。
「迅さん…私、約束します。」
これ以上彼に背負わせてはいけない。
「貴方が視るどの未来でも、私は必ず生き抜いてみせる。」
私はキッパリと言った。
「………そりゃ頼もしいや。」
迅さんはうっすらと微笑んだ。
「だから、迷わないで。後悔しないで。」
いつも私たちのために陰ながら動いてくれてる頼もしい人。だからこそ心配なのだ。
「ありがとね」
軽く私の頭を撫で、迅さんは少し明るめな様子になった。
私も…誰かを支えていくんだ…
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シュラ(プロフ) - わぁぁぁぁ！好きです！この作品好きです！ヒュース推しなんで毎日見てます！ (2021年6月20日 21時) (
レス) id: c3371b51a4 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - twiceモモペン☆さん» いつもありがとうございますっ!!私の妄想と捏造にまみれてますがそれでもやはりヒュースはかっこよき！推しキャラの一人です！これからも頑張ります!! (2019年6月23日 21時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
twiceモモペン☆ - 続編おめでとうございます！だいっすきな作品です！今後とも楽しみにさせていただきます！ (2019年6月23日 19時) (レス) id: 180f1651c6 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - sakuyaさん» 大丈夫ですよd(ゝω・´○)私実はとても面倒くさがりでして、話の流れが大きく動かしずらいのは苦手なのですよ(--;)ですのでちょっと飛び飛びになります。紛らわしくて申し訳ないですm(_ _)m (2019年6月22日 22時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
sakuya(プロフ) - DAY30から34に飛んでますけど、あってますか？ネイバーとボーダーの許されない恋！！この後どうなるのかドキドキします！ (2019年6月22日 21時) (レス) id: 251273f07f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫蘭華 | 作成日時：2019年6月22日 16時
