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DAY 74 ページ13

本部に行ったんだが、影浦隊の仁礼先輩と長話してしまった。

外に出てみると、日が沈んでもう真っ暗だ。

「しまったぁ…ま、いいか」

警戒区域を一人で歩いていると…

ヴーーーーーー

「おいおい勘弁してくれ…」

トリガーはある。でも私は────

戦えない

逃げなきゃと思った。トリオン兵から距離を取ろうとした。

なのに…足が動かない…

落ち着け!周りには防衛任務中の他の部隊の人がいるはず!助けを呼ばなきゃ!

「……………」

ダメだ。パニックとはこういう事だろう。声が出せない。まるで声の出し方を忘れた気分だ。

やっとの事で絞り出せた声は…

「………───────…」

嗚呼…なんでこんな時まであんたが出てくる…

目を閉じて痛みが来るのを待っていると

「………璃音先輩…?」

「ゆ…遊真…」

何故かそこには可愛い後輩が立っていた。

「何してたの?」

「い…いや…支部に帰ろうと思って…」

「なるほど」

遊真は私の頭のてっぺんからつま先までじっくりと見た。

「ケガは?」

「ないよ。ありがとう。」

やっと落ち着いてきた…気がするけど声が震えてるし手が震える。

何年ぶりかに感じた恐怖。あれから四年半が経ち、忘れかけていた恐怖が蘇った気がした。

「……………」ギュッ

「ゆ…遊真…?」

………勘のいい子だ。きっと気づいちゃったんだろう。

「よしよし…怖くない怖くない…」

遊真は私の震える背中をそっと撫でた。

私も遊真の背に手を回す。

ヒュースとは違って小さく、細い肩だ。

「先輩はおれが守るよ…大丈夫…心配しないで…」

「………うん…」

遊真は下から私の顔をのぞき込むと、私の頬を両手で包み込んで

「笑って」

それはもう可愛い笑顔だった。

「………ありがとう…」

マジ癒されるd(˙꒳˙* )

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シュラ(プロフ) - わぁぁぁぁ!好きです!この作品好きです!ヒュース推しなんで毎日見てます! (2021年6月20日 21時) (レス) id: c3371b51a4 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - twiceモモペン☆さん» いつもありがとうございますっ!!私の妄想と捏造にまみれてますがそれでもやはりヒュースはかっこよき!推しキャラの一人です!これからも頑張ります!! (2019年6月23日 21時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
twiceモモペン☆ - 続編おめでとうございます!だいっすきな作品です!今後とも楽しみにさせていただきます! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 180f1651c6 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - sakuyaさん» 大丈夫ですよd(ゝω・´○)私実はとても面倒くさがりでして、話の流れが大きく動かしずらいのは苦手なのですよ(--;)ですのでちょっと飛び飛びになります。紛らわしくて申し訳ないですm(_ _)m (2019年6月22日 22時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
sakuya(プロフ) - DAY30から34に飛んでますけど、あってますか?ネイバーとボーダーの許されない恋!!この後どうなるのかドキドキします! (2019年6月22日 21時) (レス) id: 251273f07f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫蘭華 | 作成日時:2019年6月22日 16時

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