6話 ページ7
「ようこそ、いらっしゃい」
「お…おじゃまします…?」
「どうぞ此処へ腰をお掛け」
少々戸惑いながらも案内された椅子に座る
先程まで堅苦しかった怪しい人の店は思っていたよりも怪しくなかった((
外見は確かに予言という怪しい文字が目立つ不思議な雰囲気のお店だったが、中は意外とそうではなかった、むしろ居やすい
ただ大きめの水晶はあり若干薄暗いが…
「急に声を掛けて悪かったね」
「そうですね…でもアイツらに出会わずに済んだので」
それなら良かった、そう言った怪しい人は温かいお茶と見たことのない美味しいお菓子を出してくれた。
「美味しいですね…」
食べたことのないお菓子、温かいお茶はとても美味しい
こんなものがあったなんて…などと思っている暇はない
「あの、」
「この茶も菓子も今日来る君のために用意したんだ、どうぞ召し上がれ」
「そうじゃなくって」
聞きたいのはお菓子でもお茶でもない
何故怪しいこの人が私の友達のことやアイツらの存在を嫌悪している事を知っているのかだ、先程から何故か話を逸らされてしまっている。
「知ってるんですよね?」
「キミがこの菓子も茶もまだ食べたことないってことかな?」
「誤魔化さないで下さい!!貴方が私の友達のこと、友達が来ないってこと何か知ってるんでしょ!!
それに私がアイツらを嫌ってること!!!なんで知ってるんですか!!!」
「ごめんごめん、分かった…知っているだけのことは話そう」
「僕はね、予言…占い師だ、これから先の未来が視えるんだ。それに自分て言うのはあれなんだが…とびきり優秀なね。
キミがパンで助けた友達は僕の店の裏口で倒れててね、それを迷惑していた所を君が助けて偶然視えたという訳だ」
全く意味がわからない、この人は自分が占い師で私たちのこれからの未来がみえたとでも言いたいのだろう、そもそも本当に占いなど実に信用のないものを当てにしているのだろうか?
「分からないとでも言いたそうだね、仕方ないそもそも信じてさえくれぬだろう」
「信じません」
「そうだろうね、それでも構わない
でもキミが知りたがっていたことだよ。」
「母が心配するのでもう帰ります」
「もう帰るのかい?」
「はい、ありがとうございました」
そう言って随分開けにくいドアを開いた
「いいかい?絶対にすぐ帰ってはいけないよ、そして窓の所で静かに聞いていみるといい
キミは真実を知るんだ、今日こそ知るべきだ
それと…いつでもおいで」
やっぱり変な人じゃないか…
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Yuria(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» お返事遅くなり申し訳ございません。ありがとうごさいます、気をつけます...^^; (2019年7月15日 1時) (レス) id: 134a6b2858 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - 作者さんも風邪には気をつけてくださいね((唐突← (2019年3月22日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuria | 作成日時:2018年12月9日 2時